明治大に特待生合格をしたけれど、それでも早慶を狙うかどうか……
とお悩みの方とのメールのやりとりを紹介します。
<Tさん>
はじめまして。僕は現役の時、早稲田を3学部、明治を3学部、明治学院を1時学部受けて早稲田全滅、その他は全勝で明治の経営が特待で受かったのでそこに進学することにしました。
選択科目は政経で独学でした。受験勉強を始めたばかりのとき、早慶上智やMARCHを受ける予定はなかったからです。独学だったので石黒先生のいう「でるとこ」は全く知りませんでした。ただやみくもに参考書を端から端まで覚えて過去問で出て来た単語をひたすら覚える日々でした。だから正直、石黒Childrenの方々が羨ましいです。
今、仮面浪人を考えています。そして現役時代に受けられなかった慶應、上智に石黒Childrenとしてチャレンジしたいです。しかし受験勉強に集中することが明治特待を捨てることを意味しているのは目に見えてます。それでもチャレンジする意味が見いだせません。
もしよろしければアドバイスをお願いします。
<石黒>
T君の現在の気持ちは、
明治大の特待を蹴って純粋に浪人する意味は見いだせないけれど、
仮面浪人という形であれば、慶應や上智を目指してがんばってみたい、
ということでしょうか?
それならば明治大に籍を置いておいてもいいとは思いますよ。
ただし、特待生の資格を維持するためには、
学内でそれなりの成績を出さないといけないのではないでしょうか。
その二股はかなり大変だと思います。
そして、T君の場合、
政経から日本史に切り換えて受験するということなので、
なおさら困難な受験になるかと思います。
本気で早慶レベルに合格するには、相当な覚悟が必要だと思いますが、
本当にそれはあるんでしょうか?
MARCH学習院レベルと早慶大の間にはとても大きな懸隔がありますよ。
MARCH学習院は受かったけど、
早慶には届かなかったなんて人をたっくさん見てきましたから。
中途半端な気持ちで受験するくらいなら、
そのまま明治大に進学して学生生活を楽しく送るのも、
良いのではないでしょうか。
どちらにしろ僕が言えることは、
先日ブログに書いた20万円のスパイクの話ではありませんが、
ほんの憧れの気持ちだけで予備校の授業を受けることは、
何の意味もないということです。
超難関大を目指すのには厳しい道のりがあることをよく認識した上で、
決断してください。
<Tさん>
明治大学の場合、休学あるいは退学をしてしまうと特待生として免除されていた学費が一年分請求されてしまうのです。ですから明治をやめる覚悟ができませんでした。甘いですね。
僕は受験結果を見ればわかるとおり早慶の壁を実感した人間です。壁はすごく高く感じました。「7割くらいとれれば受かる」というMARCHレベルまでの考え方は全く通用せず「とれる問題を全てとれなければ受からない」といった感じでしょうか?とにかく高かったです。やはり石黒先生のおっしゃるように中途半端な気持ちでは無理ですね。
あれからいろいろ考えて石黒先生の言葉で目が覚めました。「4年間、タダで大学行ってやる!」という決心ができました。浮いたぶんのお金は将来的に弟と妹が必要になると思います。 実は下に兄弟がいたために親に相談できなかったのです。説得力のある返信をくださったことを感謝します。石黒Childrenになれないのは残念ですが「この選択は間違っていなかった」と思えるように大学生活を送りたいと思います。
なんと、弟さんと妹さんがいて、
家計を気にしての悩みだったわけです。
確かに家族には相談しにくいでしょうね。
いろんな状況があるものだと納得しました。
一方で、明治大を蹴って早稲田をめざすという人から、
ワセヨビで相談を受けました。
本気で早慶上智を狙う人たちには、
くれぐれも、甘い気持ちじゃ受からないということを言いたいです。
スゴイ人たちと自分との違いがどこにあるのか、
そこを認識することが大切です。