日本史のノートってどう作る?

歴史では、特定のできごとが
「いつ」「誰」の政権下のことなのかが重要です。
しかし、受験生はとかく用語暗記にばかり走りがちです。
日本史用語を英単語や古文単語の暗記の延長と、
とらえているんじゃないでしょうか?
しかし、あくまでも歴史なのですから、
「いつ」のできごとかを把握しながら用語を覚えるべきなのです。
そのためには単語帳的なもので覚えるのではなく、
時期ごとに整理したまとめを使うべきです。

しかし、何で区切るかは出題状況を知っていなければできません。
たとえば、何世紀かがわかっていれば入試が解けるのか、
いや、何月何日までわかっていなければならないのか……。
大雑把に言うと、近現代は内閣ごとに整理するのが基本です。
江戸時代なら将軍ごとに整理するものです。
じゃあ、鎌倉時代や室町時代はどうでしょう?
鎌倉時代は将軍ごと? いや執権ごとです。
室町時代は将軍ごとですが、
ある時期からはその区切も必要なくなります。
なんでもかんでも時の将軍が問われるわけではないのです。
じゃあ、奈良時代はどうでしょう?
藤原不比等・長屋王などの政権担当者ごとですか?
それとも天皇ごとですか?
なんと面倒なことに、政権担当者が問われることもあれば、
天皇が問われることもあります。
さらには両方問われることもあります。
それゆえ通年授業で作成している「40面ノート」では、
どちらが問われても瞬時に解けるような構成をとっています。
さすがに講師が作るノートなので、
ただの年表や、単純な箇条書きのまとめではないってことです。
最近、東大合格者のノートがもてはやされているようですが、
彼らのノートとは違って、出題されないことは書いていないし、
そのまま入試に役立つ、記憶定着率の高い形をとっています。
プロなのですからあたりまえですね。
もちろん、高校生であれだけのノートを作れるというのは、
スゴイことですよ。
ただ、念のためお伝えしますが、
あれを真似してノートづくりに励んでも、
成績が飛躍的に上がるわけではありません。
東大に受かるなんて夢のまた夢です。
彼らの本当にすごいところは、
あのまとめを「短時間で」作ることができた点にあるのです。
それができないなら、まとめは既製品に頼った方が早いです。

さて、40面ノートについてワセヨビ生から質問がありました。

<Gさん>
先生。こんにちわ。さっそく質問なんですが、6番ページのプリント枠の箇所の東北経営の出来事は、政権担当者も意識して暗記、勉強するべきなのでしょうか?特に授業中、御指摘が無かったので必要ないのかとは思ったのですが気になってメールさせて頂きました。お暇な時にお返事頂ければ結構ですので、宜しいお願いします。

<石黒>
なかなか鋭い質問ですね。
何しろ、東北関連でも○○(編注:伏せさせていただきます)だけは、
枠内に書きましたからね。
でも、他は気にする必要はありません。
当然意識して、枠内と枠外に分けてあります。
ただし、入試本番で政権や天皇が問われた場合、
年代がヒントとなって考えさせられる可能性はあります。
でもそのときに考えれば十分です。

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