高級フレンチを味わう

先日、陸上のスパイクのたとえを考えていた時に、
もう一つ思いついたたとえがあります。

高級フレンチレストランに行ったとしますね。
そこで一人10万円もするような料理を食べたらどうなるでしょう?
たいていは「うまい!」とは思うはずです。
でも、それは10万円払うほどの「うまさ」でしょうか?
その料理が、実は別のレストラン1万円の料理だったとしても、
もしかしたら気づかないんじゃないか? とふと思ったのです。
要するにフレンチの世界をそれなりに知っていないと、
10万円分の価値を味わえないんじゃないか、と。
でもね、高級フレンチの世界を知るのは非常に困難です。
なぜかって、そりゃあ食べ慣れなきゃわからないからですよ。
それには、すごーいお金がかかってしまいます。

フレンチレストラン

フレンチのわからない僕でも、
洋服だったらもう少しわかるみたいです。
デパートなどで「これいいなあ」と思って手に取るんですが、
たいていスゴイ値段なんですよ。
どうも僕は‘生地夫(きじお)’だったようです。
生地とか、仕立てとか、色合いとかが好きなんですよ。
で、洋服の良し悪しを見る目を養うのには、お金はかからないんですよ。
だって、見るのはタダだし、試着するのもタダなんですから。
もっとも目が肥えるといいかというと、そうでもないですけどね。
だってバーゲンで買う気がしなくなりますから。

長いたとえでしたが、それで何なのかというと、
いくら高い料理を食べたところで、
「どこがおいしいのかわからなかったら意味ないだろ」
って話なんです。

予備校選びで言うなら、
いくらベストな先生を選んだとしても、
「その先生の良さがわからなかったら意味ないだろ」
って言いたいんです。
英語でも日本史でも、単にみんなが「良い」と言うから、
その先生の授業を取るんじゃなくて、
自分自身の目で見極めて、良し悪しを判断するべきですよ。
そのためには、まず受験英語・受験日本史に精通する必要があります。
日本史に関してはこのブログやでるとこサイトで、
相当たくさんの情報を書いているので、
読めば読むほどわかっていくはずです。
無料体験授業を受けるのもいいですね。
でるとこサイトでも、ちょうど今、一部が映像配信されています。

そして、最後に肝心なことがあります。
「この先生についていこう!」と決めたら、
ほんとにその学習法を理解し、味わいつくすべきです。
老舗のそば屋に入ったのに、うどんを注文してたら、
もったいないじゃないですか。
その料理人(先生)が自信を持ってお勧めする料理(学習法)を、
十分に納得しながら堪能してこそ、おいしさがわかるというものです。

ちなみに、精通しすぎて‘受験ウンチク野郎’になる人がいますが、
それはそれで撃沈コースになりがちです。
お気をつけください。