早慶大対策講座を受けたみなさんへ

今日は、冬期講習の早慶大対策講座を受講した人向けの話です。
ちなみに、S.P.Sではまだ授業が最後まで終わっていないので、
「早慶難関日本史演習」を受講している人は、
11日(木)の授業が終わってから、このエントリーを読んでください。

早稲田予備校の「早慶難関大の日本史」、
S.P.Sの「早慶難関日本史演習」を受けた人は、
テキスト75ページの大問20を、
河合塾の「早慶大日本史」を受けた人は、
配布された別冊問題集9ページの大問6を見てください。
この問題について、こんな質問がありました。

<Aさん>
「早慶大日本史」の付録の冊子の問題の大問6についてです。
史料Aとその設問について先生は師弟関係で問題を解きましたが、僕なりにはこうです。
史料を読んでいって5行目から「君子の道」や「孔子の道」などさらには最終行の「その実は一なり」(←大事ってことかなぁ)と考えると孔子の教えを重んじていると判断することができ、するとそういった学派は古学というわけです。そこで問5を見ると古学は荻生徂徠しかいないのでそれを選ぶわけです。もっとも僕が最初に考えたのは4,5行目に「先王は聖人なり」「聖人の道」とあるのでまず山鹿素行が浮かんだのですが、そこは設問に助けられたって感じです。問題は二つとも解けたのですが、いかがでしょうか?

<石黒>
いい解き方です。
その辺で古学と読み取れれば、文句ありません。
「聖人の道」など史料の読解をし始めると、
すごく時間がかかる上に、内容が難しいため、
授業ではああいう解説をしました。
‘合わせ技’というものを知ってもらいたかったのです。

なかなかいい質問でしたね。
こう考えた人もいるでしょうか。
史料対策をきっちりやっていれば、読解できる問題でした。

史料といえば、同じ早慶難関のテキストの大問22で、
(河合塾の人は、別冊問題集の大問7です)
冷や汗をかいていた人が、何人もいたようです。
しかし、この問題の史料も、決して難しいものじゃないんですよ。
史料Dは、『どこでも史料問題』の「史料編(下巻)」と、
「頻出史料でるとこチェック」の両方に載っていますし、
史料Eは、「頻出史料チェック」に、
史料Gも、「史料編」と「頻出史料チェック」に出ています。
史料Cだって『政談』の変形バージョンですから、
ポイントをつかんでいた受験生にとっては、余裕のはずです。
さらに、『でる日講義−とことん文化史−』のテキストの大問29
(ワセヨビとS.P.Sの「日本文化史」の大問7と同じ問題です)
をやっていた人は、より解きやすかったでしょう。
ちなみに、ワセヨビの史料対策講座「でるとこ日本史プラス」
を取っていた生徒は、かなり正解できていたようです。
史料対策が遅れている人、がんばって挽回してください。
「今からでも間に合いますか?」と聞く人がいますが、
逆に僕から質問します。

間に合わせるつもりですか?それとも、あきらめるつもりですか?

中学時代に陸上部で中距離だった僕には、
ラストスパートをかけない人の気が知れません。
最後にペースダウンしてしまったら、
あっという間に最下位になってしまうのに。
それまでいくら努力してきたって、すべて水の泡なんですよ。

僕は今『MARCH学習院あるあるチェック』のラストスパート中です。
この原稿を上げたら、CD録音が待っているし、
同時にいよいよ『きたえる論述』も仕上げに入ります。
それが終われば、早慶大向けのあるある問題作りが待ってます。
気が抜けない日々がまだまだ続くのです。
このブログも不定期更新となります。

●管理人より●
『MARCH学習院あるあるチェック』は、
1月11日(木)より、受付開始と決定いたしました。
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