高松塚古墳壁画はカビのせいで、急速に劣化が進んでいるようですが、
そのせいで、今や受験生以外にも絵が有名になってしまいました。
その壁画についての質問メールが来ました。
＜Ｔさん＞
文化史の質問なのですが、白鳳文化の高松塚古墳壁画の資料は西壁の女子群像だけを見ればいいのですか？
それから、文化史の問題集で河合出版のマーク式問題集を買おうかと思っているのですが、あれはどうなのでしょうか？
＜石黒＞
高松塚古墳壁画は
写真問題としては女子群像しか見たことはありませんが、
キトラ古墳との関係から四神や星宿も気になります。
キトラ古墳壁画の四神・星宿の写真を見ておいてください。
河合出版の文化史問題集は見たことがないので何とも言えませんが、
普通、マーク問題集というのは、
センター試験向けにできているものです。
そのレベルのものが必要というならそれでいいかもしれません。
逆に言えば私立難関大のためには、
もう一段階か二段階レベルの高い問題集をやる必要があります。
過去問の出題状況に合わせた勉強をしなければ、
何の意味もありません。
算数の試験にたとえてみましょう。
試験でかけ算の九九レベルまでしか出題されないと思って、
そのレベルの模試や問題集しか解いてなかったのに、
実際の入試では微分・積分まで出ちゃったらどうするんですか？
その逆だってあり得ます。
「微分・積分まで出るから勉強しないと！」ってがんばっても、
実は、微積が必要なのは小問２題だけで、
残りの95％の問題は、二次方程式レベルまでの問題だった……。
それなら、その小問２題なんて捨てても良かったんですよ！
何も知らずにやみくもに勉強するのが、いかにもったいないことか。
最適なレベルの、効率の良い学習をお勧めします。
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