史料と文化史の対策

昨日に引き続き、遅れている人からのメールです。

<Tさん>
藤沢現役館で通常授業と総合日本史演習(発展)を受講しているTと申します。早慶を第1志望としているのですが,今の所史料と文化史の対策を全くやっていません。夏期講習で「早慶レベルは絶対やらなきゃ駄目!」という先生の言葉を聞き、ようやく「やらなければ…」という危機感が出てきました。夏休み中に1学期の遅れを取り戻そうと思って『どこでも史料問題』を買う予定です。文化史は通常授業で配られたプリントをやろうと思っているのですが、その他にderutoko.comの教材は必要でしょうか?お忙しいとは思いますが、返信よろしくお願いします。

<石黒>
厳しいようですが、通年の授業を受けているのに、史料と文化史がおろそかな人は、過去問を解いたことがないために出題状況を知らないか、合格ボーダーラインを知らずに甘く考えているか、授業での警告をスルーしているかのいずれかだと思います。以前に書いた以下のエントリーを読んでみてください。

文化史や史料問題の対策は、いつからやる?

derutoko.com の教材については、サイトの合格スケジュールを参考にしてください。

Tさんは現役生なんですから、いわゆる「現役の追い込み」をやってください。要領がいい人だったら追いつけるでしょう。一方、高卒生には要領のよくない人が多いので、高卒生で学習の遅れている部分がある人は、夏休みに追いつけなければ、難関大の合格は難しくなります。一度受験してイタイ思いをしたはずなのに、入試の厳しさに気づかず、さらに4月から通年授業を受講してきたのに、合格のために必要な学習水準をつかんでいない高卒生というのは、すでにイエローカード状態なのです。

【藤沢現役館の早慶大日本史の受講者のみなさんへ】
こんなところで何ですが、平安宮について説明します。
(1)は天皇のプライベートスペースである内裏。
(2)は内裏の中心の建物で紫宸殿(ししんでん)。その前には桜と橘が植えられているが、木の種類を覚える必要はない。
(3)をとばして、(4)は官人たちが政務をとる朝堂院。
(3)はその朝堂院の中心の建物である大極殿。
(5)は朝堂院の正門である応天門。
(6)は大内裏の正門の朱雀門。