東大受験、脅威の勉強法(1)

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一昨日のエントリーにあった河合塾の全統マーク模試を入手したので、
さっそく解いてみました。
履修範囲以外からの出題がかなりあったので、
全体の点数は何点であろうが気にすることはありません。
通年授業の受講者は、
あくまでも履修範囲で何割正解したかを気にしてください。
そこで9割取れてれば、そのまま突っ走るのみ、です。

それから、河合塾ではよく、
「夏期講習の文化史を取った方がいいんですか?」
って、聞かれるんですが、それは答えられるわけないじゃないですか?
文化史分野こそ、何が出されて何が出ないのか知りたいというのに、
自分が担当しない講座を推せるわけがありません。
その一方で、derutoko.comの映像教材、
『でる日講義−とことん文化史−』を勧めることも言いにくいのです。
なぜって、そりゃいろんなオトナの事情があるからですよ。
僕としては圧倒的にこの映像教材を推しているわけですが、
値段がネックなのかもしれませんね。
でも、夏期講習の文化史では、文化史の半分しかやらないんですよ?
残りは冬期講習に続くんです。
両方を受講したらお値段は……?
しかもその全範囲が終わるのは、12月……。
derutoko.comの映像教材は夏休み中どころか、今からでも使えます。
しかも、これでもかっていうくらい付属教材をつけました。
こちらを見て、その充実ぶりに舌を巻いてください。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)
もっとも予算的に苦しい方もいるでしょう。
その場合の勉強法はこちらをどうぞ

さて、今日の本題はここからなんです。

以前に紹介した早稲田全勝のSさんから、アドバイスが届きました。
Sさんは、早稲田3学部に合格し、
そのうち2学部で大隈記念をはじき出すという、
すさまじい記録を樹立した方です。
それでも、残念ながら第一志望の東京大学には不合格だったため、
純粋に浪人して、もう1年がんばっているそうです。
そんなSさんの教えを請いたいと思っている受験生もいるようで、
先日はこんなエントリーを書きましたが、
なんと、この記事を実際に読んだSさんが、
「難関国立大学志望者として私に足りなかったこと、反省点を伝えさせて頂けないでしょうか。」
と、連絡をくださったのです。
しかも日本史だけでなく、
他教科まで非常に丁寧なアドバイスをいただきました。
1日ではとても紹介しきれないので、何日かに分けてお送りします。

今日は、英語・国語編です。


アドバイス...という程ではありませんが、私の各科目の勉強法や、それにおける反省点ややってよかったと思うこと、受験の全体を通した感想.反省点をお話させていただきます。

《各教科の勉強法》
【英語】
全ての入試で鍵となるのが英語です。
難関国立志願者が併願私立で一番苦労せずに得点を取れるのが英語だと思います。
私が高3春から入試までにやった主な勉強は以下の通りです。

・河合塾高校グリーンコース「東大英語」予習・復習
英作文の例文、文法問題から成る予習テキストと、テストゼミの復習をしました。
予習テキストは出来るだけ早く一周して、英作文の部分は何度も繰り返して暗唱しました。
復習は、問題を解く上で分からなかった単語・文法事項など知識の確認をした上で、長文問題、和訳問題の英文は音読して、ネイティブのスピードですらすら音読した上で意味を把握できるようにしました。
復習はその日の内に済ませ、学期が終わるごとに早めに総復習するように心掛けました。

・英単語ターゲット1900(旺文社)
基本単語800は夏休み終了までに、重要単語700は冬期講習開始までに、残りの400語はセンター試験開始までに完璧にしました。
一周するのではなく、完璧にするのが大切です。
大体1800~2500語程度のものを使用して、基礎を夏終わりまで、応用を冬期まで、発展を入試開始までにやっておくのがオススメです。
人間が一度に記憶できる量は限られているので、間違っても一気にはじめから終わりまでを通して覚えようとはしないで下さい。
最後まで見て、もう一度最初に戻った時、普通の人は忘れてしまっていると思います。

・バイタル4500 英単語・熟語(文英堂)
これは、単語集本体ではなく、付属のCDが便利です。
「英語」→「意味」→「英語」という順番で読まれるので、一回目に英語の意味を言われた後に意味を答えられるようにするのを目指しつつ、覚えていないものは2回目に英語が読まれた後に意味を呟いてみました。
食事中や通学の電車、寝る前など空き時間に聞きこんでみたら、それだけで基本語の充実が図れました。

・英文法問題集×3冊~5冊くらい
これは何でも構いません。
複数の問題集をこなすのは、取りこぼしを防ぐためです。
私はネクステージ(桐原)→英頻(桐原)→東進レベル別英文法問題集レベル5→東進レベル別レベル6とこなしました。
特にオススメは、ネクステージと、東進レベル別のレベル6です。
ネクステージは基本事項を掴むと同時に、英文法・語法の全体像がある程度つかめるようになっていますし、よくまとまっていると思います。
東進のレベル6は、文法事項ごとの問題編成でないので「この章は分詞だから答えはエだな☆」なんてバカなことが出来ません。最後にやる問題集は、出来る限りランダムに色々な文法事項に触れられる問題集にしたほうがいいと思います。
また、上智などの重箱の隅を突くようなマイナー知識を問う大学の場合は、文法問題集は5個くらいこなすのが無難だと感じました。

・頻出英熟語問題1000(桐原)
私は英熟語は問題に触れた方が覚えやすいので、これを愛用していました。
解説もしっかり読み込み、答えを導くプロセスや、間違いの選択肢の意味などをしっかり押さえることを心掛けました。

・マーク式総合問題集 英語(河合塾)
センターの形式・難易度を体感するために夏の終わりまでやりました。
実際、今年はセンターの形式が変わったので、これから受験を控える皆さんがやるべきかは分かりません。頼りにならず、申し訳ありません...。

・過去問
夏休みの後半、夏期講習を全て終えたあたり~2学期授業開始までに第一志望の過去問計7年分と既に受験を決めていた早稲田法と学習院法の過去問それぞれ2年分を解きました。このときも答え合わせのあとは、授業の復習の要領で、音読中心の復習を行いました。
2学期からは『東大英語25ヵ年』を少しずつ進め、12月中に終わらせました。
センターの過去問は直前期に多少やったくらいです。
12月の頭、受験校決定面談を終えた後、受験を決定した私立大学の過去問にも触れていきました。

以上が私の行った主な勉強なのですが、英語に関しては上智などの超難問を出題する大学は、過去問のあまりの出来なさに回避いたしましたので、知識不足があったように思います。
ただ、国立の場合は「知識」は基本的なものを押さえていれば問題は無く、それ以上に表現力や推測力が求められていると思うので、ただの暗記マシーンにならず、積極的に英語の文章の内容に興味を持って、「うんうん」なんて頷きながら読んでいく事が大切でしょう。

【国語】
センターの小説で奇跡の6点を叩き出し、漢文も思わしくなく、国立を下げる原因になったのが国語です。
まあ、早稲田などでは何とかなりましたが、あまり偉そうなことは言えません。
ですが、一応勉強内容を書いておこうと思います。

・現代文要約
現代文はレギュラーでは取っていなかったので、講習や学校の授業で触れた文章について、200字程度の要約をしては担当の先生に見ていただきました。
要約をすることで論旨の把握力が上がり、論説文はある程度読めるようになりました。

・河合塾高校グリーンコース「早大古文」予習復習
文法事項は主にここから習得しました。
長文問題については、一学期の内は時間も図らずに、辞書なども使って出来る限り読み込み、それでも分からなかった部分にチェックを入れた上で授業に臨みました。答えを出すことより、古文を読み込むことに力を注ぎました。品詞分解なども行っていき、はじめのうちは辞書と首っ引きだったのですが、だんだん「あ、この“けり”は詠嘆だ♪」などと分かるようになりました。
二学期からは問題を解く力をつけるため、そして何より時間短縮のため、まず問題を解き、そこから分からない単語を調べるくらいしか予習はしていません。
その分、解答に至るまでのプロセスはしっかりと考えました。

・30日完成漢文 初級(日栄社)
漢文の文法事項の確認を行いました。大体4月中に行ったと思います。
この参考書でなくても構いませんが、早めに漢文の文法は習得しましょう。
頑張れば3日でなんとかなります(笑)

・東大の古典25ヵ年
これは是非、東大志願者のみならず、国立で古典を使う皆さんにオススメです。
下手な塾講師の方が作った問題より、東大の大先生が作った問題の方が良問に決まっています。
これは夏休み中にちょこちょこやっていましたが、問題を解く→辞書などを使いながらしっかり読み込み、自分のバカさにあきれる→答え合わせ→分からないところはないかもう一度確認といったペースで行いました。

・国立の古文・漢文の過去問色々
学校の授業で国立の古文・漢文の問題は色々扱っていたのでその問題と、あとは2学期から自主的に色々な国立の過去問を解きました。
沢山の問題に触れることで、「こんなことが聞かれるんだ!」などという発見ができます。
北海道大学、筑波大学、名古屋大学、奈良女子大学などは特にオススメです。
これらは主に演習中心で行いました。

・受かる古文単語パピルス325(学研)
単語を集中的に覚えたのは4月から7月、その後も気が向いたら何度も見直していました。
各古文単語の全体の雰囲気が掴めます。
他科目では有効なゴロ暗記ですが、古文単語の意味の暗記では間違ってもゴロ暗記に走らないで下さい。
たとえば「をかし」の主な意味は(1)風情がある(2)興味ぶかい(3)美しい(4)すばらしい...といった風になっていますが、果たして清少納言がそのような区別した意味を感じながら、「をかし」と言っていたでしょうか。
彼女にしてみれば、「「をかし」はあくまでも「をかし」!!手元に招き寄せて賞美したいもの全て「をかし」なんだから、それを区別するなんてナンセンスよ。現代語に勝手に区別して置き換えないでくれる?」というわけです。
それこそ、「グロい」ものだって、そのテの趣味がある人にとっては心が惹かれるもの、すなわち「をかし」なわけです。
もし、文章内で「グロい」の意味で「をかし」が使われていたとき、ゴロで主な意味を覚えていただけでは、訳せませんよね。
なので、各古文単語の全体の雰囲気を掴む必要があるわけです。
なんて、全て河合でお世話になった古文の恩師の受け売りですが(笑)
また、この参考書のおまけページにも古文常識や文学史などの知識がまとまっているので、それもかなり便利でした。

・過去問
東大の過去問は夏ごろから取り組み始めました。10月から、河合と駿台の東大模試の過去問を解きました。
現代文、古文、漢文それぞれ解答・解説とにらめっこした後、疑問点を各先生方に質問、添削して頂くといった感じでした。
私立は早稲田、学習院法学部のみ夏、残りは12月以降に解きました。
このときに注意したいのが、自分の受験する大学の過去問は、大問ごとに区切らず、すべての問題を通してやるべき、と言うことです。
現代文30分、古文30分...などと勝手に区切っていくと、本番で融通を利かせられなくなる恐れがあるので、出来る限りぶっ通しでやった方がいいと思います。
センターの過去問は、秋頃に4年分くらいやってまあまあだったので、それ以降は無視しました。

勘の良い皆様なら、私のセンター国語壊滅の理由が分かったことでしょう。
そうです、演習不足です。
しっかり深く読み込んで適切な解答をすればいい国立方式でいくと、センターの現代文(特に小説)は選択肢全てが間違いのように思えます。
漢文はノリでなんとか読める分、知識問題のあるセンターには知識不足でした。
そのようなことに気付き、自分に必要なものを確認するためにも、少なくとも直前期にはちゃんとセンター国語に向き合うべきでした。
東大の問題がいくら解けようが、センターの国語は侮れません。
また、私立の問題に関しては、全ての科目がそうですが、解答へ至るプロセスを大切にすべきだと強く感じました。