最近、河合塾でマーク模試があったそうです。各校舎で「授業が終わっていた所までは、ほとんどできました!」という声を聞いています。そうなんです。河合のマーク模試は簡単なんです。まさか、できなかった人はいませんよね?それに対して、早稲田予備校やS.P.Sの校内模試は結構難しく、相当きっちり勉強していかないと、9割など取れません。今日はそのワセヨビの生徒からの相談メールです。
<Tさん>
先生こんにちは!!早稲田予備校 稲毛海岸校に通っているTです。夏期講習の講座で稲毛海岸は文化史,近現代,テーマ別日本史はあるので,その3つは取ろうと考えています。他校舎にある早慶大の講座を取るかどうかで迷っています。志望校は早稲田を目指しています。なので,行くべきだとは思うのですが,演習量が多いから予習をしっかりやらないといけないというのを見て,アチーブメントテストで玉砕してしまい,復習が全然足りてない私が受けても予習まで回らず,無駄になってしまうのではないかと思いました。しかし,志望校のことを考えると行かないとダメかな…とも思い迷っています。ノートなどの復習を優先して早慶大の講座は取らない方がいいですか?お忙しいなかの質問,すみません。よろしくお願いします。
<石黒>
Tさん、最初に、アチーブの玉砕の原因を正しく分析しましたか?どういう部分が弱かったのでしょうか?
<Tさん>
まだ問題が返されていないので,自己採点できていないのですが,復元がやはり完璧に出来ていないと感じました。史料は先生の教材を買ったんですが,やることが出来ず…というヒドイものです。改善策としては,やはりノートを完璧にし,史料の方ももっと勉強しようと考えています。
<石黒>
ノートを完璧にしたり、史料を勉強するためには、何をしなければならないかはわかっているでしょうか?単に時間をかけるのでは、他教科を侵略してしまって意味がありません。(もちろんテレビを見たりしてる時間はゼロになるまで侵略しちゃってください)時間をかけないでノートを完璧にするには、もっと速いスピードで習得しなければならないんです。短時間でこなしていく努力と工夫をしているでしょうか?宮田さんや佐々木さんのアドバイスは非常に参考になりますね。
そして、そもそもの質問にお答えします。「早慶難関大の日本史」を受講しても、実際に予習ができずにムダになっている生徒は毎年います。そして、そういう生徒は当然のことながら、早慶クラスには受からないんです。復習が万全ではなく、それゆえにテキストの問題が解けない問題ばかりであっても、解説を聴く中で「合格者の正解水準はどれくらいか」「どういう解答の導き出し方をしているか」「どのレベルまで歴史事項の理解をしているか」などを把握し、自分をそのレベルに引き上げることをしていく必要があるんです。想像してみてください。マラソンで、どこにゴールがあるかを知らずに走り続けたら、どうなると思います?しかも、速く走るコツを知らなかったり、最短距離を知らずに遠回りしてたり……。本気で早稲田を目指すなら、受講することをオススメします。稲毛海岸校に「でるとこ日本史プラス」や「早慶難関大の日本史」が設置されていないのは、早慶難関クラスを狙う生徒の数が少ないことと、電車で30分ほどの場所に西船橋校があって、そちらでは受講できることが理由です。実際、自宅からは稲毛海岸校が近いのに、西船橋や高田馬場で日本史を受講している生徒は毎年います。神奈川県からはるばる西船橋に来ている人もいるほどです。Tさんも彼らに負けない努力をするべきです。