センター試験の誤文のタイプ分け

12月12・13日に、河合塾でセンター試験の対策講座があるのですが、その時に、こんな話をしようと思っています。

センター試験の正誤問題の選択肢を、一つ一つ取り出して分析してみました。そして、誤文を3つのタイプに分類してみたんです。

(1)語句誤りタイプ
例文:織田信長は太閤検地と刀狩りを行った。
→織田信長ではなく、豊臣秀吉です。

(2)時期誤りタイプ
例文:平安時代に、東大寺に大仏が造立された。
→平安時代ではなく、奈良時代です。

(3)内容誤りタイプ
例文:8~9世紀に開墾された初期荘園は、田租を免除された。
→初期荘園は輸租田で課税されました。課税されないのは、寄進地系荘園です。

センター試験の誤文では、時期誤りタイプの誤文が一番多いです。また、私立大学の問題とくらべると、内容誤りタイプの誤文が多いのも特徴です。このことを十分につかんだうえで正誤問題にあたれば、誤文を見極めやすくなります。「出題者のウソのつき方をタイプ分け」というわけです。これで騙されにくくなりましょう!

最近は、さすがにセンター試験を意識してる人が増えてきたのか、『あるある正誤問題−センター試験編−』の注文が多いようです。これが発売されたのは、ちょうど去年の今頃で、その時は注文が殺到して、スタッフは悲鳴をあげてました。ありがたいことです。そして、ありがたいと言えば『でる日講義』です。なんと、予備校講師の方にまで買っていただけたんです!内容には自信を持っているつもりですが、同業者に授業を観られるというのは、どうしても恥ずかしさが先に立ちます。ってことは、小学校や中学校の授業参観って、子どもたちより先生の方が大変だったんでしょうねえ。なんだか不思議です。

【追記】
今年度は早稲田予備校東京本校でのみ、センター対策の講座を担当します。