続・センター試験の感想

21日は藤沢で早慶大向けの講座があったのですが、
校舎を出て歩いていると、
「日本史ってなんであんなにたくさん覚えることがあるんだよー」
とぼやく声が聞こえてきました。
なるほど、知らなかったのですね。
どういう環境で今まで勉強してきたかわかりませんが、
無邪気にここまで来てしまったことを悔やむしかありません。
覚え方を工夫していない人には、うんざりする量なんでしょう。
早慶レベルの大学に、
踏ん張ることなく合格できる人なんてほとんどいません。
そんな人は東大・京大に行きますってば。
だから、早慶大を第一志望として、
本当に受かろうと思っている人には、
どうしたって踏ん張ってもらわないといけないんです。
もし記念受験だというなら、それこそ祈念していればいいと思います。
冷たいようですが、本当に受かる人のための講義でいきます。

さて、センター試験の感想をさらにお二人からいただきました。

<Oさん>
89点でした↓正直終わった時満点もらったなと思ったのですが…。。。それにしても40面ノートすごいです!頭の中で思い浮かべるだけでとけました!37番ページで飛行機飛ばしといてよかったですf^_^;(僕の友達は結構ひっかかってました。)もっとノートをやりこんで一般試験も頑張ります!長々と失礼しました。

<石黒>
点数はそこそこだと思いますが、
満点だと思っていたのに間違いだったのが11%もあるということは、
非常にまずい気がします。
勘違いして理解しているところが1割もあるという意味だからです。
しかもセンターレベルの問題でそうだとすると、
私大では場合によってはひどくやられるかもしれません。
O君はもっと問題を解いた方がいいかもしれませんね。
受験する大学で正誤問題が多く出された場合を最も心配します。

<Iさん>
お久しぶりです。センター解答速報お疲れ様でした。満点報告メールを待っていらっしゃるときにすいません…。明日学校で採点なので得点はわからないのですが、とにかく前近代の抜けに危機感を感じています。友達にコピーさせてもらった40面ノートやプリントを使って前近代の勉強をすすめています。ただ、土地制度・武士、所領・江戸初期の外交(20番ページ)についてが、まだまだ理解が浅く、知識が足りない感じが拭えません。また、早稲田頻出事項である戦国大名の出現・分国法についても心配です。各ジャンルの過去問を解くことを通して理解を深めたいと思っているのですが、これは良い方法でしょうか?もし”この過去問をやるべきだ”ということがあれば挙げて頂けると助かるのですが…(>_<)河合塾で夏期講習の"早慶大日本史を受講"し、"日本史事始"は解き終わっています。アドバイスをお願いします!あと、ワセヨビの"早慶大日本史最終チェック"についてなのですが、あらかじめ問題を解いておく形式の授業ではないですよね?日本史の他に講習を取っていないので、教材を受け取るのが当日になってしまいそうなので教えてください。 <石黒>
最初に採点についてですが、
すぐに採点したくならなかったのでしょうか?
私大入試じゃないのですから、
精神的に落ち込むことを心配する必要もありませんよね?
ちょっと疑問に感じました。
Sさんなどは試験直後に採点していましたよ?
それはともかく、前近代部分ですが理解を深めたいのなら、
まずは参考書や教科書を読むのが優先でしょう。
通年授業を受けていた人には、授業内容を理解したら、
ノートを覚えて問題を解くことを求めますが。
I君が前期に通っていた予備校での授業内容を、
理解できているかどうかがわかりません。
残念ながら過去問を挙げることはできません。
問題集でその部分を解くのが早いでしょう。
どちらにしても、もう相当せっぱ詰まっているわけですから、
志望大学の過去問を解く時期は過ぎています。
1月後半ですから、
漏れのないように覚え込むことを最優先する時期です。
そして「早慶大日本史最終チェック」ですが、
配布済みの教材は、
かなり問題がついていますが、基本的に「お土産」です。
当日、配布されるプリントの問題をその場で解いてもらうので、
テキストを受け取っていなくても大丈夫です。

二人のメールから40面ノートについて思ったことがあります。
このノートは、やはりコピーを持っているだけでは価値がなくて、
行間の意味はもちろん、
そのまとめ方の意味がわかっていなければならないのです。
どうしてこういう枠にして整理しているのか、
どうしてこの配置になっているのか、
その辺の意味がわからないと、覚える気持ちも湧いてこないでしょう。
ヘンな話、まとめ方に感動してほしいのです。
センスのある人はこのノートの効果を見抜くのが早いです。
そのため覚えようとする気持ちも強く、すぐに成績に表れます。
その逆に見抜けない人だと、なかなか成績には表れません。
そういう人にはとにかくノートを覚えてもらって、
模試などでノートの価値を実感してもらうしかありません。
実感できたらさらに覚える意欲も湧いてくるでしょう。
しかし、「覚えなければ価値は実感できない」のです。
ここがネックです。実に悩みの種なんです。
このハードルをクリアする方法はいろいろありますが、
最適なのは入試で高得点を取った人からの直接のアドバイスです。
40面ノートに価値があることを、
難関大合格者から面と向かって説かれたら納得しやすいはずです。
これが40面ノート受験者の弟妹に現役難関大合格者が多い理由です。
しかし、そんな恵まれた環境に置かれている人は少ないので、
次善の策としては合格者からのメッセージがあります。
そこで、でるとこサイトに「遺言」というページを設けたわけです。
でもやっぱり反抗期な世代の受験生にはあまり通じないのでしょうか?
ほかに方法があるとしたら、僕の呪術ですね。
催眠術か宗教的パワーでとにかくノート暗記をさせてしまえば、
後は合格一直線です。
ハイ、もちろん冗談です。
そんなチカラがあればとっくにNo.1予備校講師になってます。

O君はノートの良さをようやく感じてくれたようですが、
さあ私大本番までにどこまで伸ばせるでしょうか?

それにしても卑弥呼はどんな呪術を用いていたのでしょうか。
忍者好きとしては役小角(えんのおづぬ)とかも憧れますね。
……って、また入試対策に話を振っておきました。
役小角は文化史プリントには載っていませんが、
修験道の開祖と言われる人です。