先日、某校舎で沖縄・北海道史の講義をしました。そこには通年授業を受けていない人が結構いて、授業後にその一人から質問がありました。高卒生っぽいその人は、「○○大学××学部(編注:MARCHの一つです)を受けるんですけど、このプリントのどこをやったらいいですか?」と聞くのです。僕は苦笑いしつつ、「さっき話したここも、ここも、君の受ける大学が去年出題してたよ。あ、ここも、ここもだ。」と伝えました。つまり細かそうにみえる内容でも、その学部ではバンバン出題されていたのです。そう話しても、まだ取り組もうとする姿勢が見られなかったので、「これ正解してたら、だいぶ点差ついただろうねえ」とダメ押ししたら、すごすごと引き揚げていきました。次の日の授業にはその人の姿がなかったことには、驚きましたが……。早くも挫折したのでしょうか。
この時期になると「覚えるところを絞りたい病」にかかる人が出てきます。20数年も講師をやっていると、もうおなじみなのですが、そういう考えでMARCHを受験するというのは、ナメすぎなんじゃないでしょうか?
現在、『MARCH学習院あるあるチェック』の大学別アドバイスの作成に奮闘中です。大学別の音声CDがあるので、その台本を作っているわけです。過去20年分のデータから、来年の入試の出題を予想してアドバイスをするためです。テキストにも問題がついていますが、音声CDの中でもこれまたたくさんの問題を投げかけています。それはアドリブなどではなく、一題一題、吟味して問いかけているものなのです。
前述のとおり、MARCHレベルでも真剣に挑まない人がいるということは、逆に本気で挑んだら、大きく点差をつけられるということです。
1月1日から販売開始です。ご期待ください。
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