昨日の続きです。
人の性格は顔に出ると言いますが、文章にも結構出るものです。
いろんな試験で「小論文」が課されるのは、
それが理由の一つでしょう。
字体にもその人の性格は表れますしね。
でも最近は、手書きではないメールからでも、
書いた人の心持ちが感じられるような気がしています。
というわけで、昨日紹介したS君に返信しました。
<石黒>
まず基本的な話として、
宅浪で早稲田に合格するというのは相当困難なことです。
厳しい言い方ですが、これが受験経験のない地方の現役生だとしたら、
未知なる可能性に期待をしますが、
昨年早稲田予備校で1年間、
生授業を受けたことがある……と考えると、かなり不安になります。
予備校の授業に出ていてもモチベーションを維持するのは難しいのに、
どこかの予備校に行くのでもなく、
あくまでも宅浪でやっていくというのは、ものすごく大変なことです。
早稲田に合格したワセヨビ生には、優れた友達同士が刺激をし合い、
切磋琢磨して共に合格していった人が目立ちます。
その逆に、宅浪や他の予備校でひとり40面ノートをこなして
早慶に合格していく人もいるにはいますが、
多くは強靱な意志の持ち主です。
メールだけでは何とも言えませんが、
S君のメールからはその「強さ」があまり感じられませんでした。
授業の録りもらしや冬期講習のことなどは小さなことです。
それよりも「強靱な意志」の方が
今のS君には必要なのではないでしょうか。
映像教材の授業を受けることで
緊張感を持つことはできると思いますが、
何よりも肝心なのはS君の意志の強さです。
教材を買うことによって効果があるか否かは、
サイトのサンプル映像を見ながら考えてみてください。
<Sさん>
『強靭な意志』という強い言葉に、心が動揺してしまいました。自分で宅浪すると言いながら、まだその覚悟がなかったようです。宅浪で早稲田は難しい、と言われても、『僕なら頑張れる。大丈夫です』と自信をもって言えない自分を発見しました。自分の気持ちがどこまで強いのか、またこれから気持ちを盛り上げていけるのか、 冷静に向き合ってみたいと思います。ムリをしてでも予備校 という選択肢を持つキッカケになりました。よく考えてます。(中略)
どうあってもいずれでるとこ教材にはお世話になる気がします。また、ブログ等も毎日チェックしていこうと思います。真摯に答えていただきありがとうございました。またメールを送らせてください。
早稲田・慶應などの最難関大学を志望校とすること自体には、
何の問題もありませんが、
そのレベルの高さと、現在の自分の位置を客観的に認識していないと、
「合格のために何をするべきか」が見えてきません。
ひとりよがりの受験勉強では、合格に直結しないのです。
大学受験とはどういうものであるのかをきちんととらえてください。
もちろん英語・国語も含めてですよ。
大学受験の経験のない現役受験生が、
やみくもに突っ走っていくのはわからなくはないですが、
受験を一度失敗した人がピントはずれな受験勉強をしてるのは、
あまりにもばかばかしく、哀しいことです。
しっかり考えて4月のスタートを切ってくださいね。