昨日のY君の質問の続きです。
<Yさん>
読むだけ日本史2はまだ持ってないのですが、後期に向けて先にノートを作りたいので、問題集を解きながら情報を足していくというのは分かっているのですが、できる限り◇◇のテキストに匹敵する情報量の参考書は「××」と「読むだけ日本史2」だったらどちらがいいでしょうか。
メモリーツリー形式のノートだと前期分で20面ぐらいです。メモリーツリーと言ってもツリーの形ではなく、出来事や人物を流れがわかるように書き、それに関係あるものや内容を周りに書き足していくものにアレンジしたものです。自分がその形式にしたのは、受験などで答えを見たときにわかるけど、解いててわからなかったものが早稲田などであり、その人物や出来事に関連することを一目でわかるようにして理解を深めたいと思ったからこの形式にしたのです。そのため、あまり余白もなく、時代ごとでまとめられるように一面に詰め込んで書いています。
ほとんど過去問は他の教科の復習で忙しく、今の段階では出来ていません。夏にはやり、ノートの内容を確かめ、情報を足していく予定です。わかりました。
<石黒>
『××』と『読むだけ日本史(2)』では、本のサイズから考えても××のほうが情報量が多いのではないかと思います。ただし、××は入試の出題データに基づいて書かれていないようですので、そこは注意が必要です。また◇◇のテキストを随分尊重しているようですが、これは情報の過不足がひどいので気をつけてください。『難関大用語集解』と比較してもらえればすぐにわかると思いますが、テキストに足りない用語がある一方で、遣唐使などについては異常に細かく書いてあります。情報の取捨選択には気をつけましょう。
メモリーツリーに関しては、前期分で20面というのはやや情報量が少ないのではないでしょうか。僕が授業で板書をする40面ノート(全時代の政治史)のうち、前期分は22面になります。文化史は10面です。
いずれにしても、過去問が解けないと話になりません。すぐにでも赤本で試すことをお勧めします。夏休みになってから過去問ができないことに気付くと、取り戻すは大変です。なぜならもう一度最初にもどって、情報の取り直しをしなければならなくなるからです。ノートづくりばかりに専念するのではなく、ノートを作りながら過去問を解き、そのノートで得点につながるかどうかを確かめていくことのほうがずっと近道です。今回のやりとり全体で一番気になったのはその点です。ご注意ください。
その後Y君と直接お話をしました。過去問をやってみたら、やはり合格ボーダーに達しないとのことでした。単に用語を覚えているだけでは正解できないのが、難関大の入試です。自分のおこなっている学習が正しいかどうかを、できるだけ早く過去問演習で確認してください。軌道修正をするのは早いに越したことはありません。
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