教科書熟読勉強法とメモの取り方(1)

どこから生まれたのか「教科書熟読勉強法」なるものが、
流行っているらしいです。
読むのはやっぱり山川出版の『詳説日本史』なんでしょうか?
「無視されてしまった他の教科書会社がかわいそう……」
なんて言うつもりはありませんが、
早稲田では○○や△△の教科書からの出題もあるというのに、
それらは正解できなくてもかまわないのでしょうか?
まさか、山川からしか出題されないって思ってる、
なんてことはありませんよね?
先日も書いたとおり
教科書の太字でも、入試で出題されないことがあるんですよ。
教科書と入試は直結しているわけではないのです。
もしかして、最難関大学を受験する気がないのでしょうか?

今日は、そのびっくりする勉強法についての報告メールを紹介します。

<Kさん>
最近学校でも塾でもよく日本史の教科書を熟読してる人が増えました!本当にみんな熟読頑張っててお前日本史熟読してないの?などたまにいわれます。先生のノートで勉強している自分にとっては哀れだな…などと心で思ってます。たまに先生の授業受けてる人でも熟読してるひとがいるんですがなんでわからないんでしょうね?
ところで質問ですが一つの授業にだいたいルーズリーフ1枚~2枚のメモって多いんですかね?少ないんですかね?どれくらいが丁度いいんでしょう?最近、特にこないだの授業はメモがなかなか追いつきませんでした。そこで友達と二人でメモと黒板うつす係と分けようと思っているんですがそれってどうなんですか?返事まってます

<石黒>
‘熟読勉強法’というのがあるんですね……。
周りに流されずに独走しているK君の姿は、たくましいです。
さてメモの量についてですが、そのくらいが妥当だと思います。
授業のスピードにメモが追いつかなくて大変だというのであれば、
メモの取り方を工夫するべきでしょう。
僕が「幕府が……」としゃべっているところを、
漢字でそのまま「幕府」とメモするのは論外ですが、
平仮名で「ばくふ」とするよりも、
○に「バ」でもわかるのではないでしょうか。
このようにできるだけ記号化するなど、
工夫の余地はたくさんあると思います。
記号だらけで意味がわからなくなってしまうかもしれませんが、
授業を覚えているうちにメモを整理し直せば、
録音を聞き直す必要もないのではないでしょうか。
少なくとも、メモ係と板書係に分担する方法はお勧めしません。
授業後に友達と情報のすりあわせをするのに、
時間がかかってしまうでしょう。
ただ今週からは近現代に入るので、
夏期講習やつな近で予習をしていた人は、
先週ほどの大変さはないと思いますよ。
授業中に「そうそう!」ってなることが多いはずです。
がんばってください。

この続きは、また明日

●管理人より●
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