夏期講習についての相談メールがあいついでいます。少しずつ返信してるのでもうしばらくお待ちください。っていうか、1カ月前にいただいたメールでも、まだ返信できてないのがあって、なのにまた締切に追われていて、そんな時に風邪なんて引いたりして、そのうえ、歌わなきゃいけなかったりして、ほんとにもう、いろいろすみません。
<Sさん>
ワセヨビの東京本校にかよっています。夏期講習のことなんですが英語は別のところにいっててそっちの講習とかぶってしまってるんですが、文化史とかテーマ別、近現代、難関大日本史の講習は他にいい方法はありますか?(中略)ネット販売の出るとこ日本史講義で対応できますか?ほんとは授業がいいですけど。あと授業で行間をひろうのがなかなかできません。ノートに書き込むとぐちゃぐちゃになっちゃうし、録音何回もきくのもったいないし、ちょっと時間がたつと忘れています。なにかありますか?
<石黒>
夏期講習について、日本文化史に関しては、『でる日講義』で十分対応できます。テーマ別日本史・近現代日本史・早慶難関大の日本史は、ワセヨビの西船校でもやっていますが、そちらではいかがでしょうか。詳しい日時は、でるとこサイトの夏期講習ページをご覧ください。
次に勉強法ですが、まずそもそもの勉強時間が少ないのではないでしょうか?偉人たちはやっぱり相当な時間勉強しています。一日10時間くらい普通に勉強してますか?行間を拾うために授業でしゃべったすべてをノートに書き込むのは、到底不可能なことですし、その必要もないでしょう。ほんとにポイント、単語だけをメモするべきです。そして、授業を集中して聴いていれば、録音したものを何度も聴き直す必要もないと思います。あとは、ノートの復元をしながら、ストーリーを思い出すだけです。その回数が多ければ多いほど、よく記憶できるので、短時間での復元をめざしてください。紙に丁寧に書かないのはもちろん、アタマの中だけで復元するのが究極の姿です。サイトの遺言や、ブログにある卒業生のアドバイスなどを、よく読んでみてください。
ところで、世間にはよく、「日本史がなかなか覚えられません」という人がいますが、どうやって暗記しようとしているのでしょう。僕が提案する方法は、とりあえず次の5つです。
1 しゃべり勉強
2 ゴロあわせ覚え
3 見出しから覚える
4 シリーズの単語をたどって覚える
5 白い紙にまとめを復元
ここに、メロディー記憶法や、耳から覚えに、しりとり覚え、さらにはぬりえ覚えなど、その他あらゆる方法を用いつつ、めざす究極は、アタマの中だけでまとめを復元することなんです。
でもね、例によってこれを受け容れられない人っているんですよ。しゃべり勉強が取っつきにくいってのはわかるんですが、「見出しから覚えて」って言うと、きょとんとしてしまう人がいます。昔、佐野君という生徒が言っていました。「日本史が得意そうなふりして、見出し覚えてないヤツって多いですよ」って。彼は底の底から這い上がって、ついに早稲田政経に受かった人で、今、40面ノートに目次があるのも、彼の提案だったんですよ。
年を重ねるたびに、偉人たちがすばらしい学習法をあみ出してくれます。ハナからムリと決めつけず、チャレンジしてほしいものです。僕の授業を直接受けていない人も、「遺言」にある学習法は、参考になるところがあると思います。また、よかったら夏期講習や、『でる日講義』などで受講してみてください。大変な刺激を受けて、以後の独学にも大きな影響を与えると思います。