一昨日のブログを書いた後、また日本史初心者組のことを考えました。やはり「自分は初めてだから」と弱気になっている人は、どうしても自分ができない言い訳をつくっているように見えます。本当に難関大を日本史で受験するなら、そのレベルに至らなければなりません。言い訳している場合ではないのです。授業が終わった後に「授業内容やノートを覚えるために、良い参考書は何ですか?」と聞く人もいますが、首をかしげます。そんな参考書があるなら、授業など受けずに初めからそれを読めば良いのですから。授業でこそ理解すべきです。初心者の方は、すでに3月の時点で受験日本史の実態をつかんでおくべきでした。すでに1カ月以上すぎているので、急いで状況把握につとめてください。まずは「初めてのみなさんへ」というページからどうぞ。(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)
さて今日は、現役生の時に通年授業を受けていた人で、再び通年授業を受講する方からの質問を紹介します。
<Sさん>
こんにちは。早稲田予備校高卒生のSです。昨日は授業と質問にお答えいただきありがとうございます。また聞きたいことがありメールをさせていただきました。
2006年の8月13日付けの『復元がなかなかできない人へ(1)』の記事に『完璧に復元できなきゃいけないわけではなく、枠で整理されたまとめの部分を書けるようにしたいだけです。四角番号で整理された部分の多くは、チェックペンをかけて単語チェックができるようになればよいでしょう。ただ、自分の好みで単語を選んでいるのでは意味がないのですが。遺跡名などは、遺跡名を赤チェックペンで塗りつぶしたら、隣に書いてある県名を緑チェックペンで塗る必要があります。』とあるのを春休み中に読みました。
しかし昨日先生がチェックペン勉強はMARCHレベルどまりとおっしゃっていたのですが、これはすべてをチェックペン勉強することがMARCHどまりで、例えば先生が配ってくださるプリントや2番・5播ページはチェックペン勉強でもいいということでしょうか?
ご多忙な中メールをしてしまい申し訳ありません。今度こそはっと意気込んでおりますのでお返事よろしくお願いいたします。(後略)
<石黒>
「すべてをチェックペン勉強することがMARCHどまり」という理解で正しいです。プリントはチェックペン勉強でもほぼ大丈夫です。2番ページはやってみればわかると思いますが、なんだかんだと実はかなり復元できるはずです。5番ページもわりと復元できるでしょう。というわけで大雑把に言うと「板書したところは復元、プリントはチェックペン」という感じです。
<Sさん>
お返事ありがとうございます。2番・5播ページはあらかじめ四角1(パソコンで記号がうてませんでした)や(1)などを書いた紙をコピーしてそれを復元する時に使おうと思います。遺跡はノートに直接ピンクで書きました。(プリントが見づらいとかではなくなんとなく目がいってしまうためです。すみません。)その他のページは完全復元します!昨年まではただ単語をしゃべるレベルのしゃべり勉強しかしていなくて、納得ゾーンのところも同じようにしていたので考えてしゃべることをしていませんでした。何をどうしゃべってよいかわかりませんでした。しかし昨日からつながるところを線でつなげてしゃべる道筋を分かるようにしました。これで先生が授業中におっしゃったことまで入れて1番ページをしゃべると20分くらいかかってしまいました。どうすればもう少し短時間で要点をついたものになるでしょうか?
<石黒>
人によってやり方はさまざまあると思いますが、基本的には十分身についたところを飛ばしていけばいいと思います。そもそもゴロを言うだけですむところもありますよね? その辺りの具体的な話を後藤君が書いてくれています。こちらをどうぞ。
ちなみに2番ページに関しては、四角番号や丸番号がなくても復元するのは簡単だと思いますよ。なぜなら5つの史料の出典は、まとめて思い出せて当然ですし、それぞれの史料に書かれたできごとを「この史料には、○○年と△△年のことが書いてある」などとわしづかんで覚えるのも当然だからです。机の引出しがいくつあって、そこにはだいたい何が入ってるかって知ってますよね? それと同じ感覚です。自分の勉強をもう少し高みから俯瞰してみて、「この作業は無駄だな」と思えることを減らしていってください。