一泊帰省のみやげ話(2)

このブログを読み始めたばかりの受験生のみなさんすみません。今日はイレギュラーに学生や新社会人向けの話です。

一泊帰省のみやげ話(1)からだいぶ日にちが経ってしまいました。帰省するといつも小学校時代からの友人3人で飲むのですが、一人はこのブログでも時々出てくる前田君です。彼は尾張地方でヘアサロンを3店経営している人です。そしてもう一人のA君は一部上場企業でそこそこの地位にある人なんです。

そして今回、就活および新人採用面接の話を二人に振ってみたのです。
A君「サークルでがんばってたこと話す奴(就活生)いるんだけど、こっちからしてみれば『それで何?』って感じなんだよね」(←シビアです)
前田「そんなん関係ないからねえ」
石黒「人事担当の人って、自分が責任かぶりたくないから無難に高学歴の人を選ぶ傾向ない? ほら『低レベルの大学だけどこいつはイケる』って採用しても使い物にならなかった時に、周りから非難されたくないからさ」
前田「あー、それはあるかもね」
石黒「もし早稲田卒とかだったら、周りも『あいつあれで早稲田なのかよ』って言って本人を非難するだけで、人事担当を非難することはないって言う……」
A君「うーん、うちはそうでもないな。あんまり学歴は関係ない」
石黒「それはすごい会社だなあ。じゃあどんな点が重要なの?」
A君「考えのしっかりしてるヤツだな」
石黒「なるほど」
前田「うちのスタッフで、どこに就職するか決めるためにヘアサロンを40店舗も訪問した人がいてさ。それで『ここだ!って思った』って言うんだよ。そこまでやる人いないからねえ」
石黒「あーYさんね」(彼女は目がきらきらしてます)
前田「最近はやらなくなったけど、入社希望者を夕飯に誘って食べているところを見るね。面接終わってご飯ってなると気が抜けるから、自分が出るんだよ。そこで『いただきます』って言うかな? とか『ありがとうございます』って言うかな? って見てる」
石黒「なるほどねえ。素でそれができなきゃ接客業としてはナイね」

経営者側に立つと、会社に依存するような姿勢の人は要らないんですよ。「学生気分が抜けない」と言われますが、要するに「お金をもらう側」になっていることが心底理解できていないってことです。いつだったか上記のA君がこんなことを言っていました。彼は部下の残業代をつけないと言うんです。世間で話題になっていたいわゆる「サービス残業」です。定時を過ぎて仕事してもその分の給料は出さないという……。僕が「マジか!?それで文句言われたりしないの?」と聞くと、「言ってくるヤツいるけど、『お前それだけ稼いできてるのか?』って返すだけだよ」と、ヒジョーに厳しい上司っぷりを見せたのです。まあ飲み代などは、結構はずんであげているようでしたが。

学生でバイトしているみなさんは、一度、自分がどれだけ売り上げに貢献しているのかを考えてみるといいと思います。営業のバイトをすると、自分の売り上げがはっきり見えてよくわかりますよ。セールス業は嫌う人が多いでしょうが、一度は経験しておくべきかもしれません。