連日、入試問題を解いています。
11日は2つの体験授業も重なったため、
23時すぎてもスタッフが事務所にいるような状態です。
高校2年生でこのブログを初めて見た人は、
ちんぷんかんぷんでしょうから、
最初に、このページに行くことをお勧めします。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)
今日は東洋大の太閤検地についての問題を紹介します。
<Mさん>
ワセヨビでお世話になったMです。東洋大学の問題について答えを教えてください。
(a)六尺三寸の竿を以て、五間六拾間、三百歩一反二相極むる事。
(c)京升を以て年貢を納所致すべく候。
問 (a)(c)に関する記述として誤っているものを、次のうちから一つ選べ。
1.検地条目により検地用の竿の丈と年貢納入の枡の容量が公定された。
2.土地は新たに定められた6尺3寸竿四方を1歩とし、町・反・畝・歩をもって測量した。
3.雑多な私枡は廃止され、年貢米の納入基準が統一された。
4.米は、京枡1杯分を1升とし、石・斗・升・合をもって計量された。
5.秀吉が行った、検地丈量基準の統一を指して「天正の石直し」と称した。
<石黒>
大変難しい問題でした。
5を正文と言えるのかという疑問が残るのですが、
まあギリギリ正文でしょう。
それに対し、3の「私枡」
つまり民間で使われているサイズの異なる枡は、
江戸時代でも残っていたそうです。
3以外の話は聞いたことがあっても、
私枡については知らないから……と考えれば正解できました。