高卒生の中には、
すでに去年の段階で赤本を解いてしまった人がいます。
早稲田の赤本に掲載されているのは、過去7年分ですが、
それをはるかに超えて20年分も解いてしまった強者までいます。
現役生は、こういう人たちを相手にどう戦うべきかを、
よーく考えなければなりません。
スタート地点が違いすぎると思いませんか?
彼らは、実際の入試のレベルを身をもって実感していますから、
講義内容の吸い取り度合いが、おのずと高くなるわけです。
なんとなく授業を受けてしまっていたために、
過去問を解いたときに初めてビビるというのは、
典型的な撃沈パターンです。
さて、その赤本について、数名の高卒生から同じ質問を受けました。
<Hさん>
夜分、遅くにすみません。ワセヨビ西船橋校のHです。赤本について質問があります。去年解いた赤本の問題はもう一度解いた方がいいのでしょうか?今のところ志望大学の赤本だけやっています。あと、今月のアチーブで92点(漢字間違いがなければ)とれました。去年、日本史に時間をかけ過ぎたことを踏まえ効率的にやっていこうと思い、勉強法を脳内復元としゃべり勉強に完全に変えました。結果、1日の日本史勉強時間が1時間弱になりました。これからもアチーブで9割以上(あるいは100点)取り続けられるように頑張ります。
<石黒>
アチーブで9割取るための「勉強の感覚」がつかめたようですね。
いいことです。
9割得点をいつまで続けられるかが一つの勝負です。
それから赤本ですが、
すでに解いた問題はもう一度解くと正解できるヨロコビに浸れる一方、
貴重な時間を無駄にしてしまいます。
間違えたところがメモしてあるなら、
それをサッと読んですますのが良いでしょう。
何を、覚えていない、もしくは理解していないせいで間違えたのか、
それを把握していれば十分だと思いませんか?
このことは、一度解いた模試や問題集についても言えることですね。
もう一度解き直すという行為は、
本当に賢い人ならやってる途中でバカバカしくなってくるはずです。
それを感じながらも律儀に続けてしまう人は、
偏差値55以上の中途半端な‘マジメちゃん’です。
成績を飛躍的に上げるためには、
何事も短時間ですまさなければならないのです。
そうしなければ学習量を増やせませんよ。