独学受験生の学習法(2)

K君のすごいところは、
これから紹介する学習法を編み出した点にもありますが、
そもそも去年までの学習法を捨て去ることができた点にもあります。
人は、自分の過去を否定することを嫌うものです。
自分のやってきたことが無為なことだと認めることができないのです。
よくいますよね?
自分が間違っていたにもかかわらず、なかなかそれを認めず、
言い訳ばかり並べる人って……。
子どもに多い気がしますが、いやいや大人にもよくいます。
中身がコドモのまま外見だけ大人になったヒトビトです。

さて、その学習法です。

まず、(2)のまとめの問題は、
市販の「日本史ノート」を使うことで妥協しました。
山川出版の『流れがわかる 日本史Bノート 改訂版』だそうです。
もちろんそのまま使ったりはしません。
『読むだけ日本史』で赤字の用語を、
その山川ノートにピンクの蛍光マーカーでチェックしたのです。
次に黒字で説明されている部分は、
青色の蛍光マーカーでチェックしました。
そして山川ノートに書いてないことは、
自分で手書きして追加していったのです。
そうすると、なんのチェックもされていないところが、
覚える必要のない部分となります。
さすがに修正液で消すようなことはしていませんでしたが、
これで要不要がはっきりしたノートができあがります。

これがそのノートです。

オリジナルまとめノート1

オリジナルまとめノート2

オリジナルまとめノート3

ページ数が多いのが難点ですが、
自分で作って時間を無駄にしてしまうよりマシです。
また、二つの書籍を見くらべたということは、
『読むだけ日本史』は相当読み込んだってことでしょうね。
山川ノートのまとめの構成も、その過程でよくわかったはずです。

また、彼は『難関大用語集解』も利用していたので、
そこからも相当データを拾っていたようです。
図やまとめをコピーして貼っていました。
おもしろいのは、年表のページとか、
文化史のページをいっさい無視していたことです。
なぜなら年表なんて使いませんし、
文化史は『でる日講義−とことん文化史−』があるので、
そちらのプリントを使うからです。

こういうところにも賢さがにじみ出ていますよね?
凡人はつい「書いてあるからやらなきゃ」などと、
思ってしまうものです。
なのに、彼は自分に必要なものとそうでないものを、
はっきりと区別できてしまうのです。

明日は、この取捨選択することの重要さを話します。