試験開始直前は何を見るといい?

いよいよ今年度最後の講座が始まりました。早慶大向けの最終講座です。その講座の際にこんな質問を受けました。「試験が始まる直前ってどこを勉強するといいですかね?」と。もちろん答えは決まっています。「苦手なところでしょう」直前と言っても、本気で大学受験をしようとするなら、朝起きたときからさっそく最終チェックを始め、時間のあるかぎりそれを続けるべきです。動きながらや満員電車だったら、音声教材がいいかもしれません。脳内復元ができるなら、それもアリでしょう。どちらにしても、早慶レベルを志望するなら、試験期間中も毎日全範囲復習を続けたいのです。さすがに試験日が連続する場合は、1日に全範囲は復習できませんから、昨日やったところの続きから復習するだけのことです。もちろん、大学や学部ごとの特性を知っている場合は、そこを優先するのも良いですが、それだけで受かるというわけでもないでしょう。基本的には淡々と昨日の続きをやるのが良いでしょう。そうして数日したら一周しているわけです。

もっとも本番に弱い人の場合は、リラックスすることの方が大切かもしれません。方法は人それぞれでしょうが、日本史的なことで言えば、替え歌を歌ったり、ゴロを唱えたりするってのもいいかもしれませんね。ただ、それは知ってることの確認でしかないので、ベストというわけではありません。

ところで、一つ質問メールを紹介します。

<Tさん>
いつもブログでたすかってます!先日ブログでかかれていた方が使ってる『流れがわかるノート』を僕も使っています。これはテーマ史編もあります。ほぼすべてのテーマが網羅されてます。このノートは結構細かいとこまで載ってるので独学者にはたすかります。また足りないとこは難関大用語集解、本当に欲しかった~で補ってます!最近はしゃべり勉強により1日に1/3はノートをすすめて通史や文化史を何回転も繰り返しやってます!そこで思ったんですが、先生のレギュラーの生徒たちは40面ノートと文化史プリントとありましたが、テーマ史プリントは存在しないんですか?例えば日中外交史、日露外交史、日米外交史や、お茶関係の歴史や新聞紙の歴史などです。早大法学部では新聞紙の歴史がでてましたが、先生の文化史プリントには新聞紙の歴史のまとめがありません。テーマ史プリントがないのにどうやって対応してるんですか?(流れがわかるノートにはまとめ入ってます)

<石黒>
それらのテーマ史のプリントはみな、『でる日講義』の経済・外交史(前近代)とことん文化史アラカルトなどに入っています。予備校では講習でやってますね。新聞の歴史は冬期講習の早慶大向けのテキストに入っていました。ただし、それらのテーマ史プリントは、通年受業生にとってはチェックプリントにすぎないのです。40面ノートと文化史プリントの中にほとんどの用語は入っているので、テーマ史の問題に出会っても、まずそちらを思い出すようにしているのです。わしづかんで覚えるまとめが多すぎたら覚えるのが大変ですから。テーマ史プリントまでは復元しようとは思っていないのです。もっとも通年授業を取っていない人には、逆に『でる日講義』のプリントをベースにするのも、アリだと思っています。どちらにしてもどれか一つを復元できるまとめとして利用し、あとはチェック用のまとめとして利用するのがベストです。

通年授業を取っている人は、これらのプリント群を、短時間でさらっておいてくださいね。ノートに書いていない単語に、蛍光マーカーとかがかけてありますよね?