江戸時代の思想の問題(1)

今日は、一つ問題を解いてみてください。
2005年早稲田大学人間科学部で出された史料問題です。

 日本は海国なれば渡海・運送・交易は固より国君の天職最第一の国務なれば,万国へ船舶を遣りて,国用の要用たる産物,及び金銀銅を抜き取て日本へ入れ,国力を厚くすべきは海国具足の仕方なり。自国の力を以て治る計りにては,国力次第に弱り,其弱り皆農民に当り,農民連年耗減するは自然の勢ひなり。
問 史料の著者の考えに関して,正しいものを2つ選べ。
ア 武士は帰農するべきであると主張した。
イ 海防を強化して外国の侵略に備え,鎖国することを主張した。
ウ 農民の勤労・倹約を中心とする農村の復興運動を主張した。
エ 金銀銅の蓄積や,属島の開発などの富国策を主張した。
オ 開国して貿易を行ない,国力を充実させる重商主義を主張した。
カ 国家権力を否定し,平等な社会の実現を主張した。

本気で解いてほしいので、正解は明日に譲ります