問題集って用語を完璧にしてからやるんですか?

『上智対策コンプリート・ミッション』と問題演習のタイミングについて質問をいただきました。

<Aさん>
上智対策コンプリート・ミッションの内容について質問させて頂きます。
演習的な内容の解説はどれくらいの情報量でしょうか?
また、こういった教材は用語の知識が完璧になってからやるのが良いのでしょうか?

<石黒>
「情報量」というとどうお答えすればよいのかわかりませんが、ページ数で言うと全253ページのうち解説部分は50ページです。ふつうに日本史を学習してから取り組めば、この解説で十分理解できるかと思います。多くの問題集に見られるような、入試に不要な解説はしておりません。
また、どの問題集でも変わりませんが、知識の定着を待ってから問題を解くよりも、早々に問題演習にかかったほうが記憶効果は高いものです。このことは脳科学の研究結果から明らかになっています。もっとも大学受験の勉強では「知識が完璧」になることはまずありません。過去問を解けばわかるはずですが、早慶上智のような難関大ではいくら勉強しても解けない問題が出されます。受験勉強に終わりはありません。そういう意味でも、ある程度学習したら問題演習で力試しをしていくべきです。
ちなみに過去問演習は、遅くとも6月には始めることをおすすめしています。

「暗記を完全に終えてから問題を解こう」と考えるのは、受験生の定番の落とし穴です。こうした失敗をしないように、受験勉強を本格的に始める前に春休みのおすすめブログエントリーで受験全体をつかんでおくことをおすすめします。

上智対策コンプリート・ミッション

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