群馬県境を歩く稜線トレイルツアー(6)

ツアー2日目は登山ではなく、バスによる観光地めぐりでした。
最初に向かったのは嬬恋郷土資料館です。館長さんの解説で江戸時代の浅間山の噴火について詳しく知ることができました。

近くの鎌原観音堂からは発掘調査で土石流に飲み込まれた人が見つかりました。涙を誘うのは、それが若い女性と年配の女性が折り重なっていたことです。たぶん年配の女性を背負って逃げようとしていたのでしょう。二人は階段の途中で倒れていました。階段を上がりきっていれば助かったのに、ギリギリ間に合わなかったようなのです。噴火で親を亡くした孤児たちも多く、「村の子」として育てられたそうです。観音堂では地元のおばあさんたちが、お茶とキャベツをふるまってくださいました。現在も供養を続けているそうです。

残念ながらこの時の写真がありません。カメラからSDカードを抜き取ったままだったのです。失敗しました。

次に向かったのは毛無峠(けなしとうげ)です。
毛無峠
ここにはかつて鉱山があったのですが、今は廃墟となっているため荒涼とした雰囲気が漂っていました。かなり寒かったのですが、美女のSさんはどういうわけか大はしゃぎされていました。

「毛無峠」とはオッサンには不吉な名前ですが、マニアの間で人気のようで「群馬の秘境」とか「群馬のアフリカ」なんて言われています。ここを訪れた人たちの動画がYouTubeにいくつも上がっていて、予習で見たときには結構笑えました。

最後に向かったのは万座プリンスホテルです。僕が大学生の頃はスキーがかなり流行っていて、ここに憧れている人たちもたくさんいました。まさかこんな形で来ることになるとは思いませんでしたが、おいしいランチをいただきました。





ランチ6

その後は温泉こまくさの湯です。
万座温泉こまくさの湯
白く濁ったお湯と目の前の景色のせいで、かなり人気の温泉なんだそうです。ここに見える湯船のうち一つは混浴で、女性二人が入っているのを見かけました。登山というと苦しいばかりで汗臭いイメージだと思いますが、こんなホテルに泊まるのなら良いですよね。なかなか味わえない体験でした。

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