國學院大2月2日入試 ちょっとだけ解答速報

現在、長野県の松本に来ています。のっけから雨でがっかりです。
入試を受けてきた方からの質問を紹介します。

<Kさん>
こんにちわ。國學院大學A日程2/2日の試験を受けたのですが質問があります P3大問1問7にあたるところです。
リード文
B 9世紀の日本は、2度の (6)遣唐使 を派遣して唐の文化を吸収した。しかし、 (7)10世紀 に入って唐が滅び、さらに交流の盛んだった (8)渤海 が滅亡してからは、中国・朝鮮に新しく興った国々と正式な国交を開こうとしなかった。かわって、新しい文化を日本にもたらしたのは九州北部に来航した中国商船であった。一方で、九州沿岸には海賊が出没した。1019(寛仁3)年には、[ 9 ]の海賊が侵入し、[ 10 ]であった藤原隆家率いる九州の武士団がこれを撃退するという事件が起こっている。

問7 下線部(7)における出来事の説明として最も適当なものを、次のア~エの中から1つ選び、解答欄[ 7 ]にマークしなさい。
ア 三善清行が村上天皇に「意見封事十二箇条」を提出した。
イ 荘園整理令の発布とともに班田を実施しようとした
ウ 平将門が東国で反乱を起こして平忠常・藤原秀郷に討たれた。
エ 源高明の密告によって左大臣源満仲が大宰府に左遷された。

(中略)この問題の選択肢自分には全部誤りに見えます。アは村上天皇ではなく醍醐天皇 イは班田は実施しようとしたのではなく実施した(結果的に最後になってしまった) ウは忠常ではなくて貞盛 エは左遷されたのが高明で、藤原実頼と源満仲が攻撃した側というふうにすべて誤りに見えます。
自分はまず上から順に検討していき、ア→イと間違いを指摘して行きました。ウで藤原秀郷に気を取られてしまい、小野好古と引っ掛けようとしてるのか?と考えそっちに意識を取られ恥ずかしながら貞盛だと記憶していながら忠常を見落としウをマーク、その後エを確認して次の問題に進みました。それで帰宅して解き直しをしていたらすべて誤りだということに気づきました。先生は「比較して解く」と仰られていて問題演習をしてる時もそれなりに意識してやっていました。それでもこの問題はやっぱり全部誤りだという確信があります。強いて言えばイが怪しいとは思えなくもないのですがやはり気になります。
というのも自分がボンミスをしてしまったから連絡を入れた次第です。イを選んでたら間違いにも気づかず質問をしてなかったと思います。どうかお答えいただけらたら幸いです。

全体を通してやはり國學院大學だけあって難しく感じました。7割ちょいでしょうか、厳しいです。早慶の講座で史料中で苗字がなかったら…という話をされてましまが十返舎が隠されて、一九が誰だわからずに終わってしまいました。中世の武士の名前ならともかく二人としていないような名前、ましてや化政文化についての記述の注意書きがあり源内やら三馬が読み取れたのに思いつかなかったです。非常に情けないです。
それではよろしくお願いします

<石黒>
正解はイでしょうね。「実施しなかった」とは書いていないため、はっきりとした誤りとは言えないからです。逆に残りの選択肢は、はっきりとした誤りがあります。これはクレームをつけても、くつがえらない可能性が高いように思います。受験レベルの知識ではないため気にする必要はありませんが、実際に口分田を班給するまでには、戸籍作りからはじまって数年かかったりするのです。また、902年のころには浮浪・逃亡が多すぎて、現実に班田ができない地域もたくさんありました。そう言う意味では「しようとした」でも正文になりえます。
気持ちを切りかえて、次の試験に挑みましょう。7割ちょいでも受かる可能性も十分あると思います。ハーフサイズ模試で好成績だったのですから、自信をもってください。

<Kさん>
回答ありがとうございました そうですよね、苦し紛れで必死でした。申し訳ございません。今日は同校の得意科目重視型を受験してきました。受ける前にメールの返信を拝見できてよかったです。改めまして迅速な対応ありがとうございます。そのおかげもあって一問一問できるだけ正確に吟味して慎重に取り組めました。それでも多少のケアレスミスはありまして…9割にこそ届きませんでしたがあと一歩、一問のところまでこれたので良かったです。とはいえ得意科目重視なので周りも手強いのがネックですね。気持ちを切り替えていきたいと思います。この度はありがとうございました。

<石黒>
そこそこ良い点数だと思います。得意科目型といっても、そんなにすごい人が受験に来ているわけでもありません。十分差をつけることができたのではないでしょうか。自信をもって、次にのぞんでください。

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