2学期からの授業選びで悩んでいます(再)

先日は、2学期から僕の通年授業を受ける方々を紹介しましたが、今回はいろんな事情で受講できない方からの質問です。2010年度の講習受講生で以前にも紹介しましたが、毎年同じような受験生がいますので再掲します。

<Kさん>
(前略)2学期からの通常授業のことなのですが、先生もご存知の通り、先生の早慶大日本史は締め切りになっています。そこで私は独学で日本史をやっていこうと考えていたのですが、今日チューターさんから日本史を取るべきだと言われました。しかし、夏期講習で先生の授業を受け、無駄な遣唐使の暗記の話などを聞いて、石黒先生以外の先生で、本当に大丈夫なのかと不安になってしまいました。入試に直結する事柄だけを学習したいと思っていますし、デタラメな情報を発信している先生の授業を受けるのはどうかと…。授業料も払うわけですし、無駄でデタラメな情報に親の稼いだお金をつぎ込むというのはどうも納得できないんです。チューターさんは日本史を取らないという選択肢を与えてはくれませんでしたし、8月末までに誰の日本史を取るか決めろとまで言われました。とても困っています。そこで、授業を取って、足りない部分を先生の教材で埋めるか、もしくは授業を取らず先生に教えていただいた学習法でやっていくか、どちらがいいかアドバイスが欲しいです。ちなみに志望校は青山で、もし2学期からの授業を取るとしたら、他の授業の日にちを考慮に入れて、○○先生(編注:伏せさせていただきます)のを取ることになります。お忙しいとは思いますが、ぜひアドバイスを下さい。よろしくお願いします。

<石黒>
そのチューターさんのアドバイスは、「あなたは本当に独学で日本史ができるのか?」という心配からくるものだと思います。MARCHレベルに達するためには、受験日本史をかなり理解する必要があります。それが独学でできるのかどうか。『読むだけ日本史』や『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』などには、用語はかなり収載されていますが、その説明はパーフェクトではありません。多面的な説明はできていないのです。あれだけしか文字数がないのですから当然の話です。予備校で行われている授業時間の長さは、ずっと長いですよね? それゆえ僕自身も、実際には書籍だけではなく、映像教材の併用を強くお勧めしています。近現代の政治史の映像教材『でる日講義−つながる近現代−』は基礎的な内容ですが、わかりにくい文化史・経済史・外交史なら、『でる日講義』で完全にマスターできます。
また、独学の場合、自分を律してペース配分を守って学習を進めなければなりません。それができる受験生はなかなか少ないものです。家計の問題で予算的に厳しいというなら別ですが、そうでないなら次の作戦が穏当かもしれません。

予備校の授業で学習ペースを守りつつ、授業を聴いて理解を深め、「受験日本史の正しい情報」は当方の教材でGETするという方法です。とりあえず、未習部分を5日間くらい『読むだけ日本史』で学習し、その部分の過去問を見つけ出して片っ端から解いてみてください。本当に賢い人なら、それだけで過去問が解けてしまうでしょう。解けない場合は、各用語を多面的に理解できていない可能性があります。その場合は、書籍だけの学習では合格ボーダーに届かないので、予備校の授業や derutoko.com の映像教材を受講するのが近道でしょう。ご検討ください。

でる日講義

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