受験日本史をできるだけ短時間にマスターするには、情報の取捨選択には気をつかうべきです。もっともほとんどの受験生は、たまたま手にした参考書や、たまたま受講している先生の話を鵜呑みにするしかありません。いっぽうで当方の授業を受けたことがある人だと、「あれ? おかしいんじゃ?」と首をかしげることがあるようです。こんなメッセージをいただきました。
<Kさん>
お久しぶりです、以前文教大学について質問させていただいたKです。去年は本当にお世話になりました。日本史はセンターも文教の入試本番も8割5分ほど取れたのですが、他が駄目で浪人(日本史は独学)しています。ノートを丁寧に覚え直しながら(近現代は録音聞きながら)、先生がオススメしていた過去問を使用している問題集(○○先生著者)(編注:伏せさせていただきます)を暗記と同じペースでやっているのですが
・令外官の参議やら内大臣やらの出来た年
・小野妹子、阿倍仲麻呂、藤原清河のアダ名(蘇因高?など)
・魏志倭人伝の邪馬台国に至る道程(帯方郡⇒狗邪韓国⇒対馬国……⇒不弥国⇒邪馬台国)
これぐらいのコトは覚えるor書けるぐらいにした方がいいのでしょうか??○○先生によると基本暗記と書いてあるんですが…ちなみに勘合貿易の中断した年と再開した年も覚えろって書いてありました(笑)試験に出ないんですよね(笑)
第一志望は早稲田教育です。回答の程をお願いします。長文失礼しました><
<石黒>
いずれも必要ありません。蘇因高については、『どこでも史料問題−史料編−』で扱っています。入試の出題データにもとづいて学習するのが早道です。くれぐれも良い問題集を選んでください。
<Kさん>
返信ありがとうございます!ですよね(笑)先生のノートを見ないで完璧にするコトを最優先させていただきます。日本史は効率良く、なおかつ点数高く取れるのが一番ですもんね!問題集は問題を解くために買ったので、解答は参考にしますが解説は軽めにしか読んでません(何を覚えればいいか等)また何か機会があったらメールさせて貰います><
去年のノートを頼りに学習している人は、独学もいいのですが、くれぐれも気をつけてくださいね。昨年の授業で聞いた話を、全部覚えているわけがありませんから。悲しいことに、どこを忘れてしまっているのかすら、わからない可能性が高いです。今現在、僕の授業を受けている人の中には2年目の受講生もいますが、彼らがまるで初めて話を聞くような表情をしていることがよくあります。これは去年の授業では、定着していなかった証拠ですよね?
講習や道場や教材などを使って、抜けてしまっている穴を見つけることをお勧めします。
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