入試直前期になると、受験生は大きく2つのタイプに分かれるように見えます。本番ギリギリまで詰め込もうとするタイプと、覚える量を絞って、そこだけは忘れないようにするタイプです。後者のタイプの先には、ヤマが外れて撃沈という結末の可能性が広がるため、見ているこちらがハラハラします。直前期にやった沖縄・北海道史なども、しっかり復習して受験に挑んでもらいたいものです。
こんな質問をいただきました。
<Fさん>
こんにちは。毎日blogのほうをチェックさせてもらってます。その都度「すごい人いるなぁ」って思います。そして今回メールを送った理由を説明したいと思います。今まで自分は40面ノートと文化史プリントを覚えることに徹底して勉強してきました。(問題集は 河合塾の授業のテキスト2冊・100題-近世まで・東進の問題集-原始古代まで しかやってません)(過去問は 青山学院-経営 学習院-経済 成城-経済 武蔵の問題を3年分解いて、6~8割程度です)今自分に欠けているのは「資料対策」が1番だと思うのですが、過去問を解いていて40面をヒントと周りの設問を頼りに資料問題はほぼ解けました。自分はまだ文化史プリントP29~P32までを全く手をつけていません。(中略)成城では文化史で大問1つ 青山学院では過去に文化史大量 と自分では考えているので「その文化史の範囲も覚えたほうがいいのか」と思ったのでメールしました。残り日数わずかですが何かアドバイスをいただけると幸いです。
補足として。40面ノートは赤シートで隠して自分が不安だと思った漢字のみを書いて確かめるように最近は勉強しています。
<石黒>
近現代の文化史を半分しかやっていないようですが、2008年の青学(経営)を解いた時に焦らなかったのでしょうか。文化史を残しているとは信じがたい暴挙です。しかも、各大学の過去問を1学部しか解いていないことにも驚きました。落ちたときに後悔しないような学習をお勧めします。
過去問3年分ということは、2009年から解いているわけですね。受験学部の3年分の問題だけで、次の入試の出題予想をするというのは無謀すぎます。また、本当にノートを徹底的にやっているなら、上記の大学の正解率は常に8割を越えるはずです。自分の穴を埋めることこそが、正解率アップの王道です。
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