風邪をひくと結構長引くタイプで、八ヶ岳登山の際にひいた風邪がようやく治りました。スタッフの一人で、風邪なんてひかないという強者がいて、またもや馬鹿にされました。世間では、風邪をひかない方がバカって言われるんですけどね。
体調が回復してきたので、またもや新しいアウトドアグッズを入手して、次の旅行に備えています。今度は瀬戸内海方面を計画しています。
さて、今日はだいぶ前にいただいていた質問を2つ紹介します。
<Sさん>
南浦和でお世話になってるSです。32番ページの『内地雑居後の日本』の説明の際、内地雑居は1899年日英通商航海条約発効で始まったということでしたが、井上馨や大隈のときの内地雑居は、交渉だけで実際始まってはいないということでしょうか? 頭がこんがらがってしまいました。よろしくお願いいたします。
<石黒>
そりゃそうでしょう。条約改正に応じてくれないのに、なんで日本だけ妥協してしまうんですか? それじゃあ駆け引きになってないじゃないですか。うーん、そこ、注意したところです。しかも1899年の条約発効で内地雑居が始まると話しました。もう少し丁寧に聴き取り、理解しきってください。ちなみに『内地雑居後の日本』ではなく、『内地雑居後之日本』です。
<Hさん>
いつも先生の授業を受講させていただいています、Hです。色々な問題をやっていて疑問に思ったのでメールさせていただきました。江戸時代の農民の税負担の問題なのですが、「農民には、基本となる本途物成、小物成、高掛物などの年貢があり、その他にも街道沿いの村には宿場に人馬などを供出する( )という負担がかかることもあった。」という文を呼んで、私は伝馬役かなと思ったのですが選択肢には助郷役しかありませんでした。この二つはどのように区別したらよいのですか? お忙しいかとは思いますがお返事よろしくお願いします。
<石黒>
入試業界では、以前は「伝馬役」より「助郷役」の方がメジャーだったため、選択肢に「助郷役」しかなかったり、記述問題の解答が「助郷役」としか書かれていない問題集がありました。現在は「伝馬役」もよく問われるようになっています。基本的には、問屋場に恒常的に伝馬・人足を提供する負担が伝馬役で、人手不足の際に伝馬・人足を提供する負担が助郷役ととらえてください。
データ入力を20年もやっていると、入試にもブームがあるんだなあと気づきます。以前よく出ていた用語が下火になったり、逆に、最近はよく出るようになった用語なんてものがあるのです。大学ごとの傾向があるのは、言うまでもありません。入試本番まで、「日本史道場」や冬期講習などで、そうしたデータを伝えていきたいと思っています。
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