日本史の授業を受けているだけで、あまり問題を解いたことがない人だと、さまざまな落とし穴にはまります。その一つに「史料問題が解けない」という落とし穴があります。史料問題とは昔の文献を利用した問題のことで、史料文中の語句が空欄になったり、意味が問われたりするのです。定番史料の場合は、空欄の語句を書かせたりしますから、必ず対策をとっておかなければなりません。見慣れない史料の場合は、何について書かれたものなのかを読解して解くことになります。すごい問題になってくると、史料文ワンフレーズだけで何の史料かを判別しなければなりません。こうした問題を「ワンフレーズ史料判別問題」と呼んでいます。
derutoko.com では、その対策のために『どこでも史料問題』シリーズを販売しています。最初に取り組むべき教材は『どこでも史料問題−史料編−』です。音声解説のCD-ROMがついているので、ポイントがわかるだけでなく、ランダム再生することでワンフレーズ史料判別のチカラを鍛えることもできます。
史料というと「読む=見る」勉強が基本となりがちですが、空欄となる語句は、前後のフレーズとともに覚えるべきです。現代語のリード文で用語が問われる時は、さまざまなアプローチで問われるものです。だから一問一答では解けないことがままあるのですが、史料問題の場合はきまったフレーズで出されるのですよ! それならそのフレーズを耳になじませるのが、自然に覚えられるラクな勉強法ですよね?
そして、次に取り組むべき教材が『どこでも史料問題−問題編−』です。上記の史料編で養った力を、実際の入試問題を解いて確かめてみようという教材なのです。こちらにも音声解説のCD-ROMをつけました。ワセヨビでは史料を解説する授業がありますから、そうしたライブ授業の感覚を少しでも味わってほしいという狙いです。
ところで、このたび『どこでも史料問題−問題編−』をリニューアルしました。実は旧版は録音環境が稚拙で音質が悪かったのです。ご購入者から指摘を受けて録り直しを試みていたのですが、機材が良くなったり発声法が変わったりして、何度も録り直していたのです。結局、解説の台本も全編にわたって総チェックして修正をほどこし、悔いのない音声解説をつくることができました。ちょうどそのついでにテキストの表紙デザインも改めました。まあ例によって緑なんですけど、CD-ROMのデザインともあわせて、本人は結構気に入っております。よろしかったらこの機会にどうぞお求めください。