今日は開国以後の近現代についての質問を二つ紹介します。一つめは昨年、夏くらいから通年授業を受講してくれているワセヨビ生からの質問です。
<Oさん>
石黒先生今晩わ、まずノートのことなのですが、今復元を授業で終わったページ+25ページ~の復元をやっています。赤本は、授業で終わった範囲+25~ノートに相当する範囲もどんどん解いていってもよろしいですか?(でも授業で終わった範囲を中心に解いていますが、)あと、一般の問題集だと、1つの単語を答えさせる問題で、考えて解かせる問題がありません。単語1つ答えるだけならば、自分で復元した方が断然いいに決まってるよなぁと思いました。なので問題は、テキストとあるある正誤問題と赤本でやっていこうと思います!
<石黒>
なるほど。昨年近現代を受講していたので、その範囲の問題が解けるというわけですね。「授業で終わった範囲を中心に解く」というのが正解です。たぶん今年、再び近現代を受講すると、去年は理解できなかったけど「ようやくわかった!」なんてことがいくつも出てくるはずです。近現代の問題を本気で解くのはその後でも十分間に合います。それをあわてるよりは、今は英語に力を入れるべきです。以前には日本史と英語のかける時間比率が1:9なんて人もいたほどですから。解くべき問題は、そこに講習のテキストについているものを解けば十分です。ワセヨビには赤本が豊富にありますしね。
次は河合塾の現役生からの質問です。
<Tさん>
河合塾藤沢で石黒先生の授業をとっているTと申します。大変低レベルな話で申し訳ないんですが、学校の定期テストで日本史だけで2つあるんです。とりあえず古代のテストは終わったのですが、徳川吉宗~日露戦争までが範囲で入試問題の切り貼りなんですけど…まだ石黒先生の授業でやっていない範囲なので、自信がないんですけど、とりあえずどうすれば高得点につながりますか?
二年生の時にさらっとやったんですが、正直言うと去年のノートでは入試問題に立ち向かうことが到底出来ません。そこで読むだけ日本史を読んでいるんですが、それだけでは問題を解くことは難しいですか。あと出来ればアドバイスをくださるとありがたいです…。本当に低レベルのコトを言っていて申し訳ないんですが、推薦と入試の両方を狙わなければいけない人間として石黒先生の授業でまだやっていない範囲の入試問題が出るので、とてつもないくらい不安なんです。
<石黒>
『読むだけ日本史(1)』はA~Cランクの用語を網羅していますが、『読むだけ日本史(2)』は網羅しておりません。このためそれだけでは高得点にはならないでしょう。書籍でこれを補うには『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』が最適です。学校での授業内容に不安があるなら、『でる日講義−つながる近現代−』の受講をお勧めします。
一般受験と指定校推薦の両方を狙うということは、負担がかなり大きくなりますね。毎日の学習を着実にこなす人で、定期テストのような範囲試験を得意とし、広い範囲の試験を苦手としている人なら、指定校推薦狙いが向いているでしょう。しかし、単に「合格のための手だてを何本も持っていたい」という気持ちなら、もうその姿勢からして「甘い」と言わざるを得ません。一般受験と学校の定期テスト対策がズレていることも多いからです。指定校推薦の競争に敗れた時に、一般受験に切り換えても対策が間に合っていない人をよく見かけます。つまり、一般受験と指定校推薦の二股をかけるなら、相当要領が良くなければならないわけです。それができる人は、結局一般受験でも難関大に受かるようにも思いますが……。
というわけで、「二兎追う者は一兎も得ず」とならないよう要注意でお願いします。