高校生だと、別の予備校に通う友達どうしで予備校のテキストやノートを披露しあうことがあるようです。パッと見ただけでは、情報の違いに気づかないものですが、口頭で問題を出し合ったりすると、「そんなの知らない」などとなって違いが浮き彫りになります。そしてそれがエスカレートすると、相手のノート・授業のけなし合いに発展するわけです。ところが、双子の兄弟で別の予備校に通っていたらどうなるのか……。大変珍しい話を聞きました。
<Kさん>
はじめまして。Kと申します。船橋在住の高校3年生です。今、僕は津田沼の××(編注:予備校名が入ります)で日本史講義を受けており、そこで勉強を進めています。国立を第一志望としていますが、日本史は私立の受験にも使おうと思っています。勉強方法について質問させてください。僕には双子の弟がいまして、西船橋の早稲田予備校で先生のお世話になっています。(先ほど弟がメール申し上げたかもしれませんが・・・。)隣で弟が日本史を勉強しているノートを見させてもらいましたところ、自分がしていた勉強との違いに驚くほどでした!出来るなら先生の授業をぜひ受けたいと思いましたが、西船橋に通うこともできず、もうすでに間に合いません。そこで、DVDの講義を見たいと思いました。しかし「でるとこ日本史」のDVD講義は、江戸末期から現代までの部分しか販売されてないようで・・・。これ以外の範囲の勉強をするにはどうしたらよりしいでしょうか?(先生の話を聞きたいので、なるべく映像と音声で勉強したいです)ほかにも、何かお勧めの勉強方法があったら教えてください。
<石黒>
いろんな意味で驚きました。それはさておき、ご質問に答えます。次の二つの方法があります。
(1)ワセヨビの映像授業「ズームインDVD」を利用する。
これなら第1講から通年授業を見ることができます。詳しくは最寄りの校舎にお電話してみてください。これは固定カメラで撮ったものではなく、僕の動きや板書にあわせてフォーカスして撮影したものです。
(2)『でる日講義』シリーズを利用する。
通年授業に相当する映像教材はありませんが、『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』を使って、古代~近世のテーマ史を学ぶことができます。基本である政治史部分が抜けますが、それは『読むだけ日本史(1)』で理解し、パワーアップしたいなら『難関大用語集解』でハイレベルな用語を習得することができます。『読むだけ日本史(1)』は説明がコンパクトすぎなところもありますが、『難関大用語集解』はページ数のしばりもなく、例題をふんだんに収録しているので、実際にどう出題されるかもよくわかると思います。ご検討ください。
<Kさん>
Kです。先生のおっしゃった通り、2つの講義集を買うことにしました。また音声の講義とプリントからなる文化史入門も買わせて頂きます。そこで、先生からお勧め頂いた「読むだけ日本史(1)古代~近代」も同時に購入したいのです。こちらの「読むだけ日本史(1)」はこのメールでの注文とし、先の講義集などと一緒に発送して頂ければと思います。思い切って予備校の日本史の授業は取り止めすることにします。金銭的にも…^^;これからは先生とその教材を頼りにしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
さすがに双子ともなれば、友達とは違ってそれなりに信頼しあっている部分も大きいでしょう。無駄なけなし合いにはならず、冷静に授業を比較できたのはおもしろいです。双子ってミステリアスだと思いませんか?