新人教師が生徒の成績を上げたワケ(2)

だいぶ前の卒業生で、
今年から高校の日本史の先生を始めた方からのメールを紹介します。

<Xさん>
石黒先生
先生お久しぶりです。3月に先生に会いに行って以来ですので、もう8カ月ぐらいたちますね。予備校はそろそろ冬期講習モードで、追い込み中ってとこですか?高校も本来は受験モード真っただ中と言いたいところですが、うちの学校はまともに受験する生徒があまりいないため(ほとんどが推薦やAO入試)、そんな雰囲気とはかけ離れています。じつは報告があって連絡しました。先日模試があったのですが、自分が担当する学年で偏差値60以上が10数名でました。高校の偏差値が50にも満たないうちの高校でこの人数はかなりの数字だったみたいで、まわりの先生方もびっくりされています。石黒先生にはまだまだ遠く及びませんが、もっともっと生徒の成績を伸ばせるようにがんばっていきたいです。先生のノートをもとにあれこれ試行錯誤しながら、日々授業をしています。なかなかうまくいかないことも多いですが、なんとかここまでやってきているというのが正直な現状です。改めて思いますが、先生のおかげで自分の授業が成り立っているというのを身にしみています。またいつか先生にお会いしたいです。そのときはまたいろいろ教えてください。PS.通勤のときはいつも自分が受験生当時のMDを聴きながら通勤してます。

<石黒>
メールありがとうございます。
好成績の生徒を育てているようで、すごいですね。
驚きました。
X君も、やっていて楽しいのではないでしょうか。
教員生活の最初だからこそ体験できることも多いはずですから、
ぜひ全力で指導にあたってみてください。
生活の100%が「先生」となってもおもしろいと思います。(中略)
良い結果が出たらもっとおもしろいことになりますよ。

新人教師がたった半年ちょっとで好成績をはじき出したとは、
快哉を叫びたくなる話です。
まさか合格報告以外で、
こんなふうに喜べることがあるとは思いませんでした。
彼は人柄の良さが顔に表れているタイプなので、
生徒たちも思わず彼に引き込まれたのでしょうね。
ちょっとやっかみたくなるほどです。