一国平均役って何ですか?

講習中にこんな質問をいただいていました。

<Aさん>
こんにちは。先週テーマ別と文化史を受講したAです。講習以来、日本史が更に楽しくなってきた感じです(笑)というより、ライブ授業を受けることでまわりの人達からの刺激もすごい受けて、まだまだだなと痛感しました。で、本題は、赤本をやっていたら、土地制度をテーマにした問題で、内裏の造営や伊勢神宮のの式年遷宮に【?】を荘園公領関係なく課したとあり、答えを見たら【?】は【一国平均役】でした。これって覚えたほうがいいものですか?

<石黒>
Aさんは「でるとこ日本史プラス」は受講していませんか?
その授業で8番ページに追加した用語です。覚えてください。

<Aさん>
とってないんです…。わかりました!8番ページにも足しときます。その一国平均役と、段銭との違いは何ですか??

<石黒>
返信が大変遅くなりすみません。たしかに似ていますね。
単純に言えば、室町時代から課せられるようになったのが段銭で、
後三条天皇のころからのが一国平均役です。(後略)

この二種類の用語をまぎらわしいと気づいているところが、
「なかなかやるなあ」って感じですね。
一国平均役のポイントは結構難しいのですが、
『難関大用語集解』をお持ちの方は、P.113をお読みください。
この参考書は題名のせいで用語集と勘違いされがちですが、
こうしたハイレベル用語で拾いたいものを集めて、
それをうまく編集してテーマ別に解説しているものです。
しかも、とらえにくい用語の出題例を載せているので、
非常に実戦的にもできている参考書なのです。

PCでこのブログをご覧の方は、
アバターが変わっているのでもわかるとおり、
今日から北アルプスの唐松岳に登ってきます。
最近は遭難事故が多発しているので、慎重に行きたいと思います。