カラオケ☆デビューしました

先日、人生初のカラオケボックスを体験しました。
カラオケはどうもニガテで、一度も行ったことがなかったのです。
あの、他人が歌っているのを待っているという状況が、
どうにも居心地が悪いのです。
だって聴いてないのも失礼だし、かといって聴いてると、
隣の人と会話することもできなくて、
なんだか微妙な感じになりませんか?
もちろん自分が歌うのもできるだけ避けたいわけで……。
なのになぜ行ったのかというと、以下の事情があったのです。

前々から講義での発話法を学びたいと思っていました。
とくに、derutoko.com の音声教材を録音すると、
「プロはどうやって発声してるんだろう?」とよく感じるんですよ。
アクセントや滑舌や息継ぎのしかたなど、
自分の知らない世界があるはずなんです。
でも、これまではなかなか勉強の時間が取れず、なかば冗談で、
「うーん、声優学校に通わなきゃダメだー」なんて言ってました。
スタッフの間でも、「先生、代アニ行きたいらしいよ」
なんて笑い合っている人がいたほどです。
「代アニ」とは代々木アニメーション学院のことだそうです。
この年齢で行ったら浮くってば……。

そんなこんなでアナウンサーなどの専門学校を探したのですが、
集団の中の一人として受講しても学習効果は低い気がしてきました。
話し方はひとりひとり違うのですから、
個別に指導してもらわないと、なかなか向上しないでしょう。
僕には悠長に学んでいる余裕はないので、
本職のアナウンサーの方に個別指導をお願いすることにしました。
当然授業料は割高になりますが、
短時間で向上させることを優先したわけです。

ちなみに個別指導といえば受験業界にもありますね。
でも、そういうところの先生の力量には限界があるはずです。
なぜなら「スゴイ先生=高給取りの先生」は、
大勢に一斉授業をしているからこそ、高い給料がもらえるのです。
一人の生徒からいただく授業料では、高給取りにはなれません。
ちょっと考えればあたりまえの話ですが、
ときどき個別指導の方がイイと思っている受験生がいて驚きます。
あー、もちろん1時間に10万円もかかるような個別指導だったら、
スゴイ先生に来てもらえますよ。
でも普通の家じゃそんな金額を出せませんよ。
鳩山由紀夫首相のおばあちゃんくらいじゃないと、ねえ?

というわけで、個別指導を受けて意味があるのは、
学校の授業にまったくついて行けていないようなレベルの生徒です。
それなら基礎の基礎を教えるだけなので、
時給1800円くらいの大学生家庭教師でも十分なのです。

とまあ、受験ネタも挟んだところで話をもどしますが、
僕はこれから週イチで指導を受けることになっています。
肝心なのはどれだけ自習するか、とのことです。
受験勉強と同じですね。
でも、自宅のマンションでは大声を出せないので、
カラオケボックス通いが始まったわけです。
もちろん一曲も歌わず、ただひたすら、発声練習です。