明治大入試に関する質問が相次いでいます。
今回は、2月10日に行われた経営学部です。
<Yさん>
はじめまして早稲田予備校のものです 明治経営で一つ質問があります
日米修好通商条約の資料に関して、アメリカ人に対して罪を犯した日本人はどの国の役人が取り調べ、どの国の法律で処罰すると定めたか?
という問題で…東進の解答速報だとアメリカの役人がアメリカの法律で処罰するってなってたんですが先生の聞くだけ資料では日本の法律で処罰するってなってたのでアメリカの役人が日本の法律で処罰するって選択肢にしたんですけど僕が間違えてるのでしょうか?
<石黒>
それはオモシロイ解答速報ですね。
日米修好通商条約の第六条に
「亜墨利加人へ対し、法を犯したる日本人は、日本役人糺の上、日本の法度を以て罰すへし。」
とある通り、日本の役人が日本の法律で処罰します。
これは定番の正誤問題で、授業でもかなり強調して説明したはずです。
○○・△△・××(編注:出題校が入ります)でも
出題されたともしゃべったのではないでしょうか。
というわけで東進の解答は言うまでもなく誤りですが、
Y君の解答も間違っています。
アチーブの順位表に載ってるY君には、
ぜひ正解してほしかった問題です。
ニヤリ問題でしたよ。
<Yさん>
ありがとうございます。最初は自分も日本の役人が日本の法律にしたんですがそれだと対等な条約になってしまってるのではないかと思って変えてしまったんですけど…
<石黒>
アメリカの役人が日本の法律を学んだ上で裁くと言うのでしょうか?
ありえませんよ。
そして、来日しているアメリカ人の犯罪が、
日本の法律ではなくアメリカの法律で裁かれるというだけで、
すでに相当不平等です。
現在の日本でそんなことが許されるわけありませんよね?