11月22日は河合塾南浦和現役館で、
仏教史を講義する授業がありました。
受講された方は、あのくらいの水準で、
他の分野の学習にも取り組んでください。
文化史の学習法については、こちらに書いてあります。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)
さて今日は、文化史つながりで、
映像教材『でる日講義−とことん文化史−』を
使ってくださっている方からの質問メールを紹介します。
<Oさん>
先日、買わせてもらいました、でる日講義文化史の教育史一枚目の所で少し質問があるのですが、太陽歴採用の1872年12月3日が1873年1月1日ということは、12月4日以降は、調整されて取り消されたという解釈をしてよろしいのでしょうか?
<石黒>
1日ずれてますね。
消えたのは12月3日~30日です(旧暦では30日が大晦日です)。
ゆえにその年の12月は2日間しかなかったわけです。
ちなみに「太陽歴」ではなく「太陽暦」です。気をつけてください。
<Oさん>
少し疑問になることができたのでメールさせてもらいました。返信して頂けたら幸いです。日本は、日清戦争で勝利して、りょう東半島(すいません、漢字でません)を割譲されましたが三国干渉で返還して3000万両を取得しましたよね。この3000万両というのは、日本が清から支払ってもらった賠償金とは、別のお金でなのですか?
<石黒>
正確には遼東半島還付代償金と呼ばれるものですが、
賠償金に含んでしまうことも多いです。
教科書にある賠償金の使途の円グラフにも、
あわせた金額である2億3千万両(3億6千万円)で書いてあります。
ただし、作問者によってはその存在を知らない場合もあるので、
賠償金の金額そのものが問われたり、正誤問題で出題されたときには、
丁寧に解いてあげる必要があります。
とりあえず、条約に書かれている金額は2億両(3億1千万円)ですね。
<Oさん>
今年の早稲田商学部で賠償金は2億両であるという正誤が出題されていて、先生のほしかった問題集には、2億3000万両と書いていたので、疑問を抱いていたのですが、スッキリしました!ありがとうございました。
正誤問題は、あくまでも作問者が正解としているものを、
選んであげなければなりません。
解釈が分かれる歴史事項については、
他の選択肢と見くらべたり、
他の設問の誤文レベルをチェックしながら解く必要があるのです。
単純に用語を暗記しているだけでは到底届かない境地です。
過去問を解きながら身につけていってください。