問題を解くカギは授業で聴こう(4)

今日は『でる日講義−とことん文化史−』
映像の一部をごらんください。


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この映像ではしゃべってませんが、予備校の授業だと、
よく早稲田や学習院大の名前を挙げながら説明するのです。
そうしたら、今年、こんな問題が出題されました。

2009年学習院大学(経済学部) 大問2

 次の文章を読み,〔   〕内で適当と判断する語句を選び,その符号を解答欄にマークしなさい。
 (前略)仏教の伝来以後も、古墳は造られていたが、7世紀後半になると一部に火葬の風習が始まった。7世紀末から8世紀末の時期を扱った史書(9)〔(イ) 『古事記』 (ロ) 『続日本紀』 (ハ) 『日本後紀』 (ニ) 『続日本後紀』 (ホ) 『延喜式』〕に、七世紀末の僧侶の火葬が、日本での火葬の初例と記されているが、その真偽のほどは別にしても、火葬の普及には仏教の考え方が広まったことの影響が大きい。歴代天皇の中でも、この時期になって火葬された事例が出るようになる。初例は最初の太上天皇となった(10)〔(イ) 天智 (ロ) 天武 (ハ) 持統 (ニ) 文武 (ホ) 元明〕太上天皇である。

「最初の太上天皇」で特定できる人には関係ありませんが、
そうでない人はやはり「火葬」から導き出す必要があります。
ちょっと笑えると思いませんか?
当然、出題データがあるので
「持統天皇」の名前を出しているのですが、
大学名を言うときも、無意味にあげつらうことはありません。
できれば意識してもらいたいと思っています。

ところで、先日発売開始したばかりの、
『でる日講義−経済・外交史(近現代)−』ですが、
模試で全国1位を目指しているYさんから、
早くも感想をいただきました。

・日露戦争以降の米英露との関係と条約の流れ(特に日露協約)がわかりやすく、理解を深めることが出来ました。
・○○事件、ロシアの△△号、××条約、□□協定、◇◇は資料文中で▽▽と記載等の情報は初耳で、出題データに基づく高度な講義に感動しました。(編注:機密情報のため伏せ字にさせていただきました)
・目にしたことはあったが内容を正確に理解できていなかった細かい用語が多数紹介されており、こういった情報を得ることができるのは、テーマ史ならではだと感じました。
・これまでの映像教材と比べ、講義のスピードがかなり早くなっていると感じました。(思わず再生モードが「速い」になっているのかと確認しました)一時停止や戻して再生を繰り返す回数が多かったです。
かなり手強い内容だったので、明日受講する経済史も多くの知識を習得できると楽しみにしています。

近現代の外交分野には、
通年授業で扱うには細かすぎる内容がいくつもあります。
しかし、それなりに近現代をやり通した後でなら、
「あー、そういう国家関係ってありうるよなあ」
と納得しやすいことも多いのです。
ただし、頭の回転をフルスピードにしなければ、
これまた理解ができなさそうですね。

というわけで、550分の映像といっても、
かなり濃密な講義に仕上がっています。
近現代のパワーアップに、ぜひ、どうぞ。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)