夏の終わりの大和路(2)

青山学院大学では、過去に何度も、
平城京にある寺院の場所が問われました。
その覚え方は『日本史でるとこ攻略法』の表紙になっています。
平城京内では、ほかに長屋王邸宅跡の位置も、
覚えておかなければなりません。

平城京の地図(山川出版『詳説日本史』より)

ここは、発掘調査で木簡が大量に出土したことが有名です。
その遺跡の上に建てられたのが「そごう」というデパートでした。
でもそれはつぶれて、今はイトーヨーカ堂となっています。
「そごう」がつぶれたのは、
長屋王の呪いのせいだという説があるんだそうです。
なるほど、確かに藤原4兄弟もそれで死にましたからね。
……って冗談ですよ。

さて、その長屋王邸宅跡に建つイトーヨーカ堂を見てみましょう。
平城宮の中央付近から撮影した写真です。
えらい遠いと思いませんか?

平城宮跡から見たイトヨ

どれがイトヨなのかわかりませんね?
というわけで、近づいてみました。

近づいて見たイトヨ

ちなみに、手前に見えるのは水田です。
当時、平城京の中にたくさん口分田が存在したことが、
うかがわれますね。

イトヨの正面玄関には、大きな案内板がありました。

イトヨ正面玄関

それにしてもこれだけ広いのに、とくに遊具もなく、
ただ草地が拡がっているだけというのはうれしいです。
気持ちの良い秋の風が吹いていたので、
橋の欄干にこしかけて、しばらくぼーっとしてしまいました。
1枚目の写真の手前に写っている橋です。

ここを何匹もの犬が散歩に連れられてきていて、
彼らも気持ちよさそうでした。犬にとっては天国ですね。
都会の犬は電柱にマーキングしてばかりで、せこせこしていますが、
ここには電柱がないので、縄張りも何もないみたいなんです。
都会の犬とは違って、のびのびしているように見えました。

平城宮から見た日没

今回の旅行は歴史物なので、
まだ、お見せしたい写真があるんですよ。
いっきに紹介すると写真だらけになってしまうので、
ちょこちょこアップしていくことにします。