大学受験で勝つための三大要素(3)

一昨日の続きです。前回の記事を読んでいない方は、まずはそちらからお読みください。

難関大の入試では、前回お話しした解答力だけでなく、さらに「試験場での底力」といったものを必要とされる問題がよくあります。夏期講習・冬期講習における問題解説授業は、そうした力を鍛えるのに非常に貴重な機会です。先日も、ワセヨビの卒業生からこんなメールをもらいました。

実は今私の後輩が2人先生にお世話になっています。一人からこの間夏期講習の質問を受けまして、早慶問題演習を取ろうか悩んでると言われたので『こいつは何しにワセヨビに行っているんだ。』と愕然としましたが、優しく指導しておきました。又、もうそんな時期なんだな、と懐かしくなりました。

あらあら……、「解答力を養うことの重要さに気づかない受験生がいる」とお話ししたばかりですが、まさにここにいました。早稲田予備校の夏期講習「早慶難関大の日本史」では、30題以上もの大問を解説するんですよ!その後輩の第一志望が早慶上智でなければ良いのですが……。

さて、大学受験で勝つための三大要素にプラスαとして必要な「試験場での底力」については、講師が鍛えることはなかなかできません。これは、その人の性格と、今までどんな経験をしてきたかで決まる部分が大きいからです。例えば、信じがたいことですが、うちのスタッフBは、本番で集中できさえすれば、たいてい練習時の2割増しの力が出せる、と豪語しています。本番に強いタイプってやつですね。また、初回で質問を投げかけてくれたスタッフAも、試験会場で周囲を自分のテリトリーにしてしまう、といったことをやっちゃっていた人なんです。そういう僕はどうかと言うと、学生の頃やっていたギターは、ライブではガクガクブルブルだったし、中学のときにやっていた陸上部でも、スタートラインで足がガクガクしていたのを覚えています。ただ、学生時代のバイトなどで人前に立つことが非常に多かったので、そこで相当鍛えられたんだと思います。物怖じしない力をつけた、という感じです。

部活や体育祭をがんばってきた人たちの中には、この底力がすごい人たちがいるんだと思います。こういう人たちは、受験モードへの切り換えさえうまくいけば、意外とあっさり合格してしまうのでしょうね。この一朝一夕に養うことのできない「試験場での底力」が弱い人は、他の力でカバーしなければ勝てません。それ故に、過去問で9割、本番で8割前半というのが、合格の条件になってくると思うのです。

今ふと気づいたのですが、テンネンちゃんで難関大に受かってしまう人が結構います。彼女たちはテンネンゆえに、周りを気にしない力を持っているのではないでしょうか。あー、それ、「鈍感力」ってヤツですね。オバサンにその力の強い人を多くみかけますが、彼女たちはその予備軍ってことなのかもしれません……。いや、悪口じゃないですから。誉めてるんですよ……?(汗)

さて、本番に強いというのは、社会人になってからも大変重要なことになります。先日驚いたのは、例の慶應大向け映像教材の撮影の際に、カメラマンの方から聞いた話です。3時間も4時間もテープを回しているのにNGを連発して、OKテイクがなんと1本も撮れなかった先生がいるんだそうです。1本たった12分の映像なんですよ?そんな時間があったら、僕だったら9本は撮りますよ。

ちなみに、本番に強いスタッフBは、第一志望の慶應大文学部で、9年分の過去問の平均正答率が74%だったそうですが、本番では、論述を除いて正答率86%を記録していました。過去問で7割強取れたところで、「これで本番は8割以上取れる!」と確信して、試験に臨んだそうです。なんとも憎らしい話ですが、滑り止めの明治学院は不合格だったそうで、どうでもいい大学では「底力」を出さないというふてぶてしさにも、あきれてしまいます。

「情報・要領・モチベーション」という三大要素に、自分の性質をきちんと理解した上で、プラスαとして何が必要なのかを見極めてください。自分の弱点を把握して、それを克服していく人を強く応援しています。

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