続・大阪の慶應志望受験生

先日の大阪の受験生とのやりとりには続きがありました。

<Yさん>
今までの勉強法を一切捨てるのには、かなりの時間が必要でした。去年一年間、自分がやってきた勉強法は確かに、何のデーターや根拠もなかったのですがいざこの勉強法が、明らかに間違っていると気付かされてもすぐに切り替えることができませんでした。一問一答が持つ解答までの手っ取り早さや問題の右隅に書かれている出題された大学名によって、どこかいままでの勉強法を続けていけばなんとかなると思っていましたし。でも、もう浪人なんてしたくないという気持ちが3月・4月と進むにつれて強くなり、自分の勉強方法は間違っていることを客観的に・また素直に認めることができました。この気持ちを忘れずに、そしてより一層合格したいという気持ちを募らせていくつもりです。話は変わりますが、去年は慶應・文学部を第一志望校にしていたのですが、今年は早稲田・政治経済学部を第一志望校に変えました。そこで、これから勉強していくなかで早稲田・政経はどういった時代や出来事に注意・力をいれていけばいいのでしょうか?まだ、過去問が××(編注:予備校名が入ります)に置かれていないためどういった特徴・傾向があるのかもわからない状態ですが、目標は9割ほしいです(笑)あと『難関大用語集解』は、時代ごとの学習が終わり次第確認していくべきなのでしょうか?僕の予定としては、5月31日に寛政の改革まで一通り学習し終わり、6月からは肉づけとして、『難関大用語集解』・『とことん文化史』・『どこでも史料問題』+『つながる近現代』を8月手前までやるつもりなのですが、、、。また、慶應文学部に関してもアドバイスを頂いた通りにやっていきます。

<石黒>
一問一答の「右隅に書かれている出題された大学名」というのは、
受験生を安心させるそんな効果もあるのですね。
なんだか「夢を見させているだけ」のような気がしますが、
非常に納得しました。
ちなみに僕が授業で出題校を言う場合は、
その大学の出題傾向が際だつものを選んであげつらっています。
その一問一答はそうした配慮までなされているのでしょうか……。
それから早稲田政経の出題傾向ですが、
とてもひとことでは言えません。
まず過去問を解いてください。
最新版が発売されるのは6月でしょうが、
昨年版が予備校にあるかと思います。
すでに過去問を解き始めている人もいますから、
出遅れないようにしてください。
早稲田政経で9割というのは相当難しいことだと思います。
僕の通年授業を受けていない人には、
8割5分を目標にして、英語でそれ以上の点を取るのが
合格への最短ルートだとお勧めしています。
『難関大用語集解』『どこでも史料問題』
後からやるという手もありますが、通史の学習水準が低すぎると、
教材のレベルの高さに驚愕することになります。
そうするともう一度通史の学習をやり直すことになって二度手間です。
そういう意味では一つの時代が終わったら、
まず『どこでも史料問題』をやり、
次に『難関大用語集解』に取り組むのが良いでしょう。
少なくとも『どこでも史料問題』は同時進行であるべきだと思います。
史料に取り組むことで理解が深まることも非常に多いからです。
ワセヨビの生徒が高得点を取れているのは、
通年授業とは別に
史料をたんねんにチェックするオプション講座があるからとも言えます。
そこでは『どこでも史料問題』に掲載されていない
Cランク史料(★1つの史料)も見ているのです。
いずれにせよ自分の学習水準は、
過去問の正解率ではかるのが確実です。
‘ぬるま湯学習’にならぬよう自分に厳しく、
かつハイスピードで学習を進めてください。