今年、ワセヨビ東京校の現役生で、
早稲田大教育学部に合格したC君からこんなメールが届きました。
<Cさん>
先日の卒業式の日に担任に「君の日本史ノートを貸してほしい」といわれて貸したのですが、そのノートが3年のいない今日の全校集会で、校長先生によって紹介されたらしく、Cくんはすばらしい!と名前まで出して言ってくれたそうです。そのことをいまさっき高校に用があって聞きました。校長先生にも直接面会して、「東大のノートがはやってるけど、君のノートはまさにそれです!」とまで言われてしまいました笑 僕自身が作った訳ではないので終始申し訳なかったのですが、…悪い気はしませんでした笑 そんなことがあったよと、石黒先生に報告しておきますね。
なんとも笑える話です。
C君にはここですかさず、
ぜひ予備校の宣伝をしてほしかったのですが、
その後のメールによれば、
<Cさん>
さすがに校長先生に「そのすごいノートで早稲田受かったのは、○○(編注:高校名が入ります)のおかげではなく、ワセヨビの石黒先生のおかげなんですよ~」という趣旨の発言は、校長先生に申し訳なくて言えませんでした。
とのことでした……。C君の大人を立てる姿勢はさすがです。
それはともかく、校長先生をはじめ、学校の先生方には、
大きな勘違いをされているようなので忠告します。
受験生が独力でまとめノートを作るのは無謀なことです。
東大生のノートの本は僕も見ましたが、
あれは学生が作るレベルの「すごいノート」って話ですよ。
僕が予備校で作っている40面ノートなんかを紹介して
生徒にノート作りを奨励するのは、非常に危険な行為です。
定期テスト対策として、試験範囲の暗記のために
生徒が自分でまとめを作るというなら良いのですが、
全範囲を網羅した‘本気のまとめ’ならば、教師が作るべきです。
受験対策用のまとめノートとなると膨大な量になるため、
まとめを作ることに時間がかかりすぎて、
撃沈コースまっしぐらですよ。
よほどの学力の持ち主でない限り、
まとめを作りあげること自体に満足してしまって、
肝心の習得にまで至りません。
また僕のノートの場合は、
政治史を見開き40面にまとめているだけでなく、
大学入試の出題率に沿って構築しているというところがミソです。
まとめノートを作ることは誰にでもできますが、
入試問題を細かくデータ分析するということは、
相当の労力を要します。
というわけで、先生方には
40面ノートをコピーした上での二次利用を、
堅くお断り申しあげます。
それから卒業生のみなさんは、
ノートを簡単に人に貸したりしないでくださいね。
先日、でるとこスタッフでチューターをやっている人が、
僕の授業を取ってない生徒にノートを貸して
それっきり返ってこないと嘆いていました。
僕のもとを巣立っていく卒業生からは、
「これからもがんばってください」「応援しています」
といったメッセージを、たくさんいただきます。
本当にありがとうございます。
皆さんにそんなふうに思ってもらえるのでしたら、
上述のような事情ですので、
セキュリティ対策にご協力いただければと思います。
よろしくお願いします。