‘受験日本史’の極意(1)

「受験日本史ではポイントをつかんで学習することが重要」と、何度も何度もくり返し説いています。しかし、先日の「増上寺」のような質問があると、ふと、その意味が伝わっているだろうか……?と不安になるのです。「ペリーの葬式した寺」と勘違いしているのは笑って流すとしても、「徳川家慶の葬儀が行われた寺」というのは、増上寺を導き出す条件ではないのです。出題者側の目くらましにまんまと騙されてしまっています。サッカーなどのいわゆる‘フェイント’と同じだと思いませんか?受験日本史においては、設問中の目立つ言葉に振り回されるわけです。解答者にとって既知の言葉ばかりに目がいってしまうのですね。

……と書いていて、反論がありそうに思えてきました。「でも、とにかく解ければいいじゃん」と。はい、確かに今度も「徳川家慶の葬儀が行われた寺」と問われれば解けるでしょうね。ところが、過去にこの「増上寺」が出された時には、そんな条件はどこにもなく、もっと別の共通する条件から問われていたのですよ。それを明かすのは、ちょっとためらわれます。何しろ入試問題をたくさん調べたあげくに、ようやくわかったことなのですから。もっとも先日の「早大日本史の検証」では、ちょうどその日のエントリーだったこともあって明かしました。

その「早大日本史の検証」の日は、久々のワセヨビでの授業だったせいか、直接合格報告に来てくださった方が何人もいました。ワセヨビ東京校の生徒は、なぜか Web ではなく、直接報告してくれる人が多いようです。こちらはどうなったのかと気がかりでしょうがないんですけどね。もしかしたら、最近「おめでとうなみなさん」の投稿が、早慶レベルの合格ばかりになっていて、MARCHレベルを第一志望としていた人たちにとっては、そこで報告するのはためらわれるのかもしれません。僕自身は、第一志望は人それぞれで良いと思っているんですが、早稲田に受かる人が増えているのも事実です。

ところで、そのとき報告をしてくれたN君から、思わぬものをいただきました。クッションとは聞いていたのですが、家で開けてみてびっくりです。

おやすみ羊

「TVまくら」って、あのー、うちにテレビないんですが。これはギャグなんでしょうね。ありがとうございます。ベッドで本を読む時に使わせていただきます……。

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