最近、世界史づいている石黒ですが、
ついつい一箇所にとどまってしまって、なかなか先に進めません。
日本史に関係することの多い中国史だけは、
わりとスラスラ進めることができたのですが、
他の地域はどうにも遅々として進まないのです。
最大の原因は、言葉に慣れていないからでしょうね。
僕は高校時代に世界史をやったことがないのです。
カタカナで似たような名前が多いのもイタイところです。
「グラックス兄弟」と「クラッスス」の違いには、
なかなか気づきませんでした。
しかも、目が悪くなっているので、
濁点と半濁点の見分けができないことがしばしばです。
カタカナは、漢字の一部を利用した簡略文字だというのに、
漢字の方が読みやすいとはどういうことなのでしょう。
日本史には存在しない障害です。
もう拡大鏡は手放せなくなりました。
ふと思ったのですが、日本はどんどん高齢化しているのですから、
それに合わせて、半濁点の「○」のサイズを、
一回り大きくした方がいいのではないでしょうか?
「ポニョ」だって「ホ°ニョ」くらいの大きさで書いてあれば、
僕だって間違えませんよ。
これもひとつのバリアフリーですよ!
話がそれました。
というわけで、古代・中世の西洋史にからめとられてしまっています。
そこで、以前から興味のあった「ポンペイ展」を見に行ったのです。
「日本のポンペイ」とも言われる三ッ寺I遺跡よりも古いのに、
生活・技術の水準の高さには驚くばかりでした。
たとえば、ボイラー付きの浴槽が展示されていて、
そこにはなんと、追い炊き機能まで付いていたのです。
たくさんの奴隷がいて、はじめて成り立つ暮らしのように思います。
遺跡のむこうに見えるのが、ヴェスヴィオ火山です。
これが西暦79年8月24日に大噴火して、
ポンペイを火山灰で丸ごと埋めてしまったのです。
発掘調査はすでに18世紀から行っているそうで、
冒頭の写真は遺跡のほんの一部です。