大学2年生の方から、こんな反響をいただきました。
非常に長いメールだったので、その一部だけを抜粋します。
<Hさん>
(前略)いつものように先生の日記を読んでいたところ、ハッタリ先生に関する記事に目が止まりました。このことにどうしても物申したいと思ってしまったのです。スタッフさんが自身の発言を若干訂正なさっていましたが、先生に対するこのような見解は概ね間違っていません。というか、甘い方です。信用するどころか、馬鹿にする生徒も少なくありません。僕自身アルバイトながら某予備校(小規模)で英語を教えているのですが、生徒は学校の先生を全く信頼していません。ただ、話を聞けばそれも納得。先生の教え方がひどい。内容や進め方もさることながら(具体的内容は長くなるので割愛します)間違えて教えているなんてザラです。特に公立高校にこういう傾向が顕著です。この原因として、もちろん公立の体制に関する問題もあるとは思いますが、ハッキリ言って先生の学歴(or実力)も関係していると思います。やはり、教職という職業は他のそれと異なり、きっぱり学歴主義をむしろ通すべきだと思います。そうすることで、教職に就くということのハードルをあげることができるからです。もちろん、そのようなハードルがないため、教職に就くのは今の時代難しくないのが現状かと思います。僕の友達や先輩に「とりあえず、教職免許とっとくか」みたいな人は少なくないです。最悪先生になればいい、といった風潮があるのでしょう。僕としては教職に就くハードルを高くして先生の質を高めてほしいと思います。ただ幸いなことに、このことは近い将来実現されるかもしれません。(後略)
<石黒>
北欧では
「教職という地位は弁護士・医者・官僚とならぶ、
超エリートとして扱われ」る
という話は初めて聞きました。
もしそれが本当だとしたら、
教師がそれなりの好待遇を受けているからではないでしょうか?
残念ながら日本では公務員という点では生活が保障されていますが、
弁護士や医師とくらべるとはるかに年収は低いです。
いくら教員免許が更新制となったところで、
そう簡単には教師の質は上がらないのではないでしょうか?
ちなみに、予備校業界は
20年前なら高収入の人がゾロゾロいたようですが、
それは業界の規模が今とくらべてはるかに大きかったからです。
かなりテキトーな授業をする人でも
バカ高い給料をもらっていたそうです。
今は生徒数が減っているので、
給料も下がる反面でひどい授業をする人はクビにされています。
もう以前のようなオイシイ仕事ではなくなっているのです。
これからは予備校講師になりたがる人も減るのではないでしょうか。
Hさんは給与が中堅サラリーマンと同じでも、
ストイックに講師業を勤めることができますか?
塾・予備校は一般企業よりはるかに不安定な組織です。
これからもまだまだ潰れるところが出てくるでしょう。
講師のリストラもどんどん進むはずです。
そうした中でもストイックに良質な授業を提供できる人は
あまり多くないのではないか……と推測しています。
なんだか暗い話になってしまいましたね。
若い人は未来を悲観することなく、
社会が良くなることを夢見る方がいいかもしれません。
しかし、自分が子を持つ親だったら、
とても楽観できないだろうと思います。
汚染米もそうですが、
信じられるモノがどんどん少なくなっている気がします……。