『難関大用語集解』を買ってくださったお父さん

最近は、ご父兄の方々も一緒になって大学受験に取り組む、
ということが結構あるようです。
たしかに中学受験だったらそれが普通です。
また、大学受験にしても人生経験豊富な方が、
合格への最短コースを見つけるのが早いでしょう。
過保護だとも言われる一方で、
道しるべは示してやるべきだという意見もあります。

そんなわけで、ご父兄の方がこのブログやでるとこサイトを、
見つけてくださっていることも多いようです。
『難関大用語集解』をご注文くださった方から、
こんなメールをいただきました。

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今年は早稲田に合格したいと子どもが申しています。そこで検索したらこのサイトが見つかりました。私立大学用の日本史の勉強を4月から始めたばかりで、この本に手を出すのがまだ早いかも知れませんが、いつでもとりかかれるように買ってみました。少し読ませていただきましたが四角で囲まれている見出しの下の小見出しの文が興味を持てるようにかかれていたり、問題の解答が解き方、考え方まで出たりしている所がすばらしいと思いました。
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大変恐縮に思います。ただし、早慶上智クラスを受験するのなら、
何についても「まだ早い」なんてことはありません。
たとえばプラモデル作りで、完成形を知らずに作り始めたりしたら、
後で後悔するところがたくさん出てくるんじゃないでしょうか。
自分のたどりつくべきゴールは当然知っておくべきでしょう。
どのくらいの情報量を頭に入れて受験会場に持って行くのかは、
当然知っていた方がいいです。
大学受験に何年もかけるつもりなら、
一歩一歩つみあげていけばいいかもしれませんが、
多くの人は来春を締切としているのではないでしょうか?
のんびりしている受験生を見ると、いつもそこが不思議になるんです。
「一体、いつ受験するのか、と」
3年後だというならかまわないのですが、
そうでないなら、見通しを立てて受験勉強を進めてください。

ところで、早稲田予備校では、
通年授業の他にオプション講座があります。
「でるとこ日本史プラス」と言って、
史料解説と文化史の講義とプラスαの用語を紹介する授業です。
その授業内容と『難関大用語集解』の内容について、
質問メールをいただきました。

<Tさん>
「難関大用語集解」は、聞いた感じプラスの授業をカバーできそうなのに、5000円なのは僕からしたらかなりお得な感じがしました。その考えは正しいですか?つまり、プラスと「難関大用語集解」 は扱う内容的には同じレベルなのですか?

<石黒>
『難関大用語集解』の内容は、
実は「プラス」の授業を上回っている部分も結構あります。
用語的には相当細かいものも入れてあるからです。
しかも、それがどういうふうに出題されたのかを、
実際の問題で紹介してますし。
一方で、通年授業や史料の解説とのからみから、
「プラス」の方では紹介していても、
『難関大用語集解』では扱っていない用語もあります。
このため一概にどちらがレベルが高いかは言いにくいですが、
T君のように「プラス」を取っていない人には、
かなりオトクな教材だと思います。
情報という観点から鋭く値段を比較してくださって、
ありがとうございます。