『青鞜』創刊号の平塚雷鳥の詩は?

現役生でもかなり古い過去問まで解いている人がいるようです。
こんな質問メールをいただきました。

<Tさん>
石黒先生,こんにちは!河合塾藤沢で早慶日本史を受講してるTといいます。
いつもブログを読ませていただいてます!本当に刺激になります。河合塾は他の予備校と比べ不利な点が多いですが,ブログを読むとますます悔しくなり,逆境をはねのけてやりたくなります。だいぶ歩き勉強にも慣れ,第一志望の早稲田の過去問も8割とれるようになってきました。
ところで,一つ質問があります。先程,第一志望の早稲田の教育の95年の過去問を解いてみたんです。問題はこれです。

しかく4・問2
1911年女性たちだけの文芸雑誌『青鞜』を創刊し,創刊号に【  】と題する散文詩を発表した。【  】にあてはまる散文詩の題名を記入せよ。

私は,【元始、女性は実に太陽であった。】と答えたんですが,正答は【元始、女性は太陽であった】なんですが…私が板書の時に間違えて書いてしまったんでしょうか。説明不十分なら,今度授業があるときに直接質問に伺います。お忙しいとは思いますが,返信をよろしくお願いします。

<石黒>
早稲田教育の問題ですね。
覚えているのでわずかな説明でも十分わかります。
そこで問われているのは詩の冒頭の15文字
「元始、女性は実に太陽であった。」ではなく、
あくまでも題名でした。
それ故に当時の××(予備校名)の解答速報は、
「『青鞜』発刊に際して」と発表していました。
しかし本当の正解は「元始女性は太陽であった。」です。
『青鞜』創刊号にタイトルとしてそう書いてあるのです。
恐ろしいことですが事実です。
僕はその部分の写真を持っているので間違いありません。
この辺りの詳しい事情は、
『でる日講義−アラカルト−』では説明していますが、
残念ながら河合塾の冬期講習「発展」では、
時間不足から説明できないと思います。
ちなみに時間に余裕のある予備校の通年授業では、
この15文字を紹介する際に、
「これは早稲田でも似たような問題が出されてます」
とぼかして説明しています。
藤沢ではそこは言えなかったかもしれませんね。ごめんなさい。
言えたとしてもあの速さで拾えたかは微妙でしょう。
逆境に立ち向かうことは人生において非常に大切です。
その調子でがんばってください。

ちなみに映像の授業やワセヨビの授業を受けている人は、
授業を受けながら覚えていくくらいの気持ちで臨んでください。
家で映像を見る場合は、その場で一緒にしゃべってください。
日本史にかける時間を短くできるはずです。