2007年第1回駿台全国模試(2)

昨日に続いて、もう一通質問メールを紹介します。
こちらはderutoko.com教材を使ってくださっている、
兵庫県のU君からの質問です。

<Uさん>
石黒先生こんにちわ。
今回は先日6月3日に行われた第一回駿台全国模試の解答についての質問と5月30日のブログでのワセヨビのTさんに触発されたので私も一つゴロを送らせてもらおうと思います。

第2問 問6
下線部(C)に関連して、2004年中国の大学が、玄昉や吉備真備、さらに阿倍仲麻呂らと同じ年に唐へ派遣された人物の墓誌が西安で発見されたと発表した。
この墓誌に記された人物の姓名を、漢字で答えよ。

解答:井真成

という問題があり、この問題だけ解くための手がかり、周辺知識さえ出てこず解けなかったのですが、この単語はEランク用語というものなのでしょうか?

ここからは質問とは関係が無いのですが
解答に安東大将軍を記述で書かせたり古代の宮都の地図問題が出たりと
おぉ、これどこでも史料問題にあったあった おぉ、これはでるとこ攻略法にあったあった おぉ、これは読むだけ日本史に と何度も感じました。
石黒先生の授業を受けていられる方からすると、そんなの基本だろ!と言われる事必至だとは思うのですが、覚えたところが出てそれを答えられるのはちょっとした快感だったので、入試とは難度が違う模試とはいえニヤリしてました。

口営田を記述させる問題でもリード文に小野岑守があったりして
むしろ小野岑守を口営田設置の建議をした人物として記述させてくれ~
などと思っていました。
解答を見てみると小野岑守はしっかり太字になっていたので
あぁ、やっぱり基本問題なんだなとしみじみ感じました。

ここからは冒頭で書いたゴロを書かせていただこうと思います。
ワセヨビのTさんが日宋貿易だったので私は日朝貿易でいこうと思います。
では

硫黄の香りでどっとむせそう、たいそうもめた

輸出品が 硫黄 香りの部分から香木 どっとの部分から銅 むせそうのその部分から蘇木
輸入品が たいそうの部分から大蔵経 もめそうの部分から木綿 です。

ワセヨビのTさんのようにイオン水から二文目の内容を想起させるようなうまいゴロでは無いのですが、冒頭でも書いたように触発されてしまったので送らせてもらいます!

石黒先生、ブログでの目からビームの件などには大変ニヤリさせてもらいましたが
お体だけはお気をつけください。

<石黒>
> 解答:井真成
Eランク用語です。
業界では大変話題となっている人物で、
ブログでも取りあげたことがあります。
また直前講座の「最近の話題」プリントにも入れてあります。
しかし、これを記述問題で出題するのはどうかと思います。
入試で出題されるとしても選択問題となるのではないでしょうか。
また、僕が模試で出題するとすれば、
消去法で解くことができるようにします。

> 解答に安東大将軍を記述で書かせたり古代の宮都の地図問題が出たりと
もちろん、基本中の基本です。

> 口営田を記述させる問題でもリード文に小野岑守があったりして
公営田のことですね?

> 硫黄の香りでどっとむせそう、たいそうもめた
なかなか良いのではないかと思います。
ただ、このまま全貿易の輸出入品のゴロを作っていくのは、
芸がありません。
ベストな方法は、日宋貿易の輸出入品を覚えておいて、
それをベースにどう変化していったかを覚えるやり方です。
最小限の記憶で問題を解けるようにしていくのが、
合格への最短コースです。

> お体だけはお気をつけください。
ありがとうございます。

というわけで、気になる井真成についてのエントリーはこちらです