今日は1通、昨年度の講習受講生で、「でるとこ模試」なども受けてくれたY君からのメールを紹介します。
<Yさん>
石黒先生こんにちは。昨年度何度かメールを送らせていただいたYです。申し訳ありませんが今回メールを送らせて頂いたのは合格通知ではありません。すいませんが浪人しました。日本史は直前期の怒涛の詰め込みのために大体はクリアーできていたと思うのですが、僕は英語がキーとなる所を志望していたので、結局部活引退後から勉強を始めた僕の一朝一夕の力では至りませんでした。
さてそこで時間があり英語に力が注げそうなので今年は早慶を志望校にしたいのですが夏期講習について質問があります。夏期講習では先生の授業を受けられるそうなので早慶大日本史か総合日本史発展の授業のどちらかを取らせていただこうと思うのですが、去年早慶大日本史はとてつもなく難しいから早慶志望者でも取らない方がいいかも。といったイメージが強いので今年はどうしようか迷っています。(今年早稲田教育に受かった友達のM君も受けていませんでした。といっても彼は相当吸収力のいいタイプの人だったと思いますが…)もちろん去年とは違い一通りの日本史を終わらせているので泣きべそなんかかいていていいわけではないのですが、あまり出ないような問題ばかりやっているよりかは基本事項を徹底させるべきだと思いますので。ただ、僕は去年総合日本史の方は取らせていただいてプリントも残っているのである程度は覚えているかなとも思います。
復習にあてたい夏ではありますが先生の目の覚める授業はどうしても受けたいので先生の意見を聞かせてください。お願いいたします。
<石黒>
早慶大を受験すること自体は良いのですが、そのレベルにまで自分を高めなければ合格はありえません。昨年度のY君の様子を見ていると、その厳しさを十分には感じていないだろうと推測できます。それゆえ、何かしらの方法で、自分を早慶大レベルに引っ張り上げなければならないのです。要領のいい人は過去問をちょっとやっただけで、そのレベルがどれほどのものかわかってしまいますが、Y君はそれができているでしょうか?「早慶大日本史」を受講すると、難関私立大の一見難しそうな問題をどのレベルまで解くべきか、どういうプロセスで解くべきかがわかります。多くの生徒がそこで目を覚まし、それをきっかけに自分を鍛えていくんです。また、扱う内容は「とてつもなく難しい」かもしれませんが、そうした問題に食らいつくような推測力・精神力がなければ、早慶で高得点を出すことはできません。ものすごーく英語ができるというのなら、日本史はそれなりの点数で合格できるのかもしれませんが、Y君はそういうタイプでしょうか?お友達と自分の違いも見極めつつ、受験勉強に取り組んでください。誰もが同じ方法で受かるというわけでもないのです。
<Yさん>
ご多忙の中での素早い返信有難うございます。”早慶の壁”というものですが、たぶん先生の言うとおり十分に感じ取れてはいないと思います。去年はMARCHを中心に受けたので早慶のレベルを知りませんでした。そして去年は一月の先生の冬季講習の時の問題を解くということの重要さを聞いてやっとわかった気がしました。
春から××に通っていて、今は△△先生の授業を受けさせていただいているのですが今までのMARCHレベルとは違う早慶のレベルを授業中に話してくださるので、基本事項を取るのは当たり前だ、というのは痛切いたしました。また、毎週チェックテストがあるので、難しい問題も何問かは解いたりはしていて、早慶レベルにも触れ、早慶を知っている周りに対する自分の位置も毎週感じています。といっても自分をそのレベルに上げればいけないので過去問を解いたりして早くそのレベルに達するように頑張ります。夏期講習も早慶大日本史を受けてただの暗記では解けない問題のやり方も教わりたいと思います。今自分を強く刺激するような友達はみんな現役で受かってしまったのでなかなかモチベーションを維持するのは難しいですが、これからもでるとこサイトを中心としてなんとか頑張りたいと思います。
そこでですが、今年は去年のようにでるとこ模試は開催する予定はありますか?周りとの感じをつかみたいのでぜひやりたいです。また返信お願いいたします。
<石黒>
やや言いにくいことですが、××の弱点を2つ意識しておいてください。一つめは、△△先生が入試問題を緻密に分析していないこと。二つめは、問題演習授業の問題が簡単に修正されていること。△△先生の授業を受けている生徒から、何度も質問を受けたことがあるのでわかるのですが、めったに出題されない用語を覚えさせる一方で、意外と出る用語を拾っていないことがあるのです。たとえば、□□□の表はすべて覚える必要はありません。逆に覚えるべき用語で拾っていないものが相当あったように思います。何がそうだったかすぐには思い出せませんが……。というわけで、今知っているものだけでは7割は取れるでしょうが、高得点にはならないだろうと予測して、英国に力を注いでください。そして残念ながら、今年はでるとこ模試は予定しておりません。簡単な××模試などではなく、早慶の名の付く模試で自分の位置を把握してください。