立教大をめざして仮面浪人

今日は仮面浪人を考えている人からのメールを紹介します。

<Mさん>
先生、お久しぶりです。昨年度の現役の授業を受けていた者です。受験結果は先生に報告できるようなものではなかったのですが、両親から浪人させることはできないといわれ、3月入試で××大学の社会学部社会学科に入学しましたが、入学早々あまりに男子が多い雰囲気に馴染めないのと、なにより、自分のやりたい映像の勉強ができないのが理由で、立教大学現代心理学部を目指して仮面浪人をすることに決めました。両親はそれらにかかる費用は自分で工面しろというので、大学の勉強&バイトをしながら勉強しなければならないので、下手したら現役の時よりハードになるかもしれません。(汗)それをにらんで、大学の授業のほうは出来る限り少ない授業数で済ませました。ちょっと親にばれそうで怖いのですが・・・。今は、出るとこ日本史を音読して、そして、40面ノートを復元するという形をとっています。夏までになんとか文化史のほうも2回は終わらせようと思っています。一応、去年の反省から史料対策として先生の教材を夏休みくらいに取ろうかなと思っています。
ここで、相談なのですが、仮面浪人をなさっている方々というのは大学等のサークルに入っているのでしょうか?(こんなこと、わざわざ日本史のプロフェッショナルである先生にするなよって感じです。もうちょっとまともな質問をするべきですよね、私)
これから、一年間先生は大変お忙しいかもしれませんが、次の春には先生にいい報告が出来るようにがんばりたいと思います。

<石黒>
最初に伺いたいのですが、Mさんのやりたいことは何なんですか?
立教大受験なのか、
××大学で単位を取ることなのか、
はたまたサークルに入って大学生活を満喫したいのか……。

正直なところ、とても立教大合格はおぼつかないと思います。
というのは、
「下手したら現役の時よりハードになるかもしれません。」
とあったからです。
そんなのあたりまえじゃないですか?
普通に浪人しててもなかなか早慶レベルには届かず、
早慶志望の受験生の多くが、
ようやくMARCHレベルに合格してホッとしているというのに、
大学を休学するわけでもなく単位まで取って、
しかもバイトしながら受験費用まで稼いで仮面浪人するというのは、
二重三重に大変ですよ。
そして、もっとぶったまげたのは、
「大学等のサークルに入っているのでしょうか?」という質問です。
ブログを読みあさっていただければ、受験の実態がわかると思います。
以下のカテゴリーを中心に、読んでみてください。

受験日本史の全体を知る
偉人の遺言
受験生を見て思うこと

そんなわけで、僕は呆然としてしまったのですが、
スタッフの一人がおもしろいことを言っていました。

「もしかして仮面浪人サークルっていうのがあったりして……」

それはうかつでした。
そんなサークルだったら有意義ですよね。
でも、妄想してみたら相当な矛盾があることに気づきました。
だって、「こんな大学辞めてやる!」って言ってる人ばっかり集まって、
互いに叱咤激励しながら受験勉強するんですよね?
ってことはそのサークルの先輩は、
再受験に失敗して大学に居残ってる人なわけで、
そんな先輩、全然尊敬できないっつーの。
第一、そんな人から勧誘受けても、入る気になれないってば。

その後Mさんから返信がありました。
詳細は省きますが、本気で立教大受験を目指すそうで、
「先生のあのメールで目が覚めました。お忙しい中返信してくださり、どうもありがとうございました。」
とのことでした。
いばらの道を突き進むのでしょうか。
健闘を祈ります。